今一番寒い季節となっています。去年、秋田に住んでいた時、シャワーが凍ってぶっ壊れてしまいました。

 

でも今年は去年より暖冬ですね。というより、全体的に冬があったかくなっている。

 

だから、昔、人が諏訪湖を渡っている、葛飾北斎の絵を見て、驚きました。

 

 

いやー、氷割れるよ、アブナイでしょ!・・って思ったのは、今の感覚だからかもしれません。

 

私は長野県の諏訪湖より、もうちょっと八ヶ岳方面に上がった茅野市に住んでいました。諏訪湖は、寒くなりすぎると、湖の端と端から凍る力がかかって、ぶつかった側面が盛り上がってくるという現象に、地元が沸くことを知りました。

 

今から20年前、双子出産を前に入院していました。その時、「久々の御神渡り!!」と、病院で聞いて知りました。なんか、縁起いいなぁというか。

(その時、夫に「今の会社を辞めたいが・・・」と言われ、ベッドの上で仰天した記憶もありましてね!!「いや、これから子供2人増える、この時期かい!」ってなりました)

 

国譲りの神話では、出雲から追われて、ここ諏訪に定住した建御名方命(まあこの神様も、地元の神=洩矢神を侵略したのだが)を祀る諏訪大社(四社もあります)

冬になると、諏訪大社下社にある八坂刀売命のもとに、上社の建御名方命がわたっていくという伝説があります。その、建御名方命が氷を渡って通った道筋が、氷の盛り上がった部分、ということになっています。

 

このごろは暖冬で、なかなか御神渡りも見られず、神の逢瀬がかなわないのか( ;∀;)などと、以前の私は思っておりましたけども。

 

ですから、この浮世絵を見て、昔は人でさえ(実際に)わたっていたのか、と仰天したのでした。

 

この手の話題が好きなのは、息子の中でも長男だけなので、LINEしたところ「怖いよ!!」との返事が。そうだよね!怖いよ!!諏訪湖の上に乗るなんて!!死ぬよ!

 

湖沼学の大先生である、吉村信吉博士も、1947年1月21日、諏訪湖の調査中に、氷が割れて亡くなったのよ!!39歳。大きな損失でした・・・。

 

でも、諏訪湖が凍るのは、浅いからだよね(7.6m)

 

田沢湖は、辰子のところに八郎潟の八郎が来たか来ないか、わからないんだからね、深すぎて(423.4m)

 

同じ湖とはいえ、水の量からいくと。。。単純に面積×深さで計算してみると

諏訪湖:  107.16㎦

田沢湖:10796.70㎦

100倍違うんだからなぁ。でも、どちらも、神々の逢瀬の伝説があるという。。。それが湖の神秘だな。

 

今まで、こういう、民俗学とか伝説にしか興味がなかったから、あんまり、自然現象として深く考えてこなかったんだけれど。田沢湖推しになってからは見方も変わりました。

 

2003年の御神渡りについての論文

なんか、これも面白そうだなあ。

以前はもっと御神渡りが起きていたのかとか、地球温暖化の話につながってきます。

北斎は御神渡りの絵は描いてないのかなとか。