思考エネルギーの省力化 ー ヒューリスティクス | レイデル の「心のエラー」と「脳のトラップ」

レイデル の「心のエラー」と「脳のトラップ」

人は、時に不可解な行動をします。
それは、”心のエラー” と ”脳のトラップ” が原因です。
これらを心理学と脳科学の視点から、幸せに生きるヒントとしてお伝えします。(各テーマは過去のfacebookページ掲載分より抜粋)
公式ホームページ http://www.leider-ci.com/

$レイデル の『心のエラー』と『脳のトラップ』を知ろう!


心理学では、人の「思考の簡略化」がしばしば問題となります。
物事の判断において脳の認知容量を少なくするために思考の手順を省くこの簡略化をヒューリスティクスといいます。
必ず正しい答えが導けるわけではありませんが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることができます。
答えの精度が落ちるデメリットはありますが、回答に至るまでの時間を短縮できるメリットがあるのです。
私たちはこの思考の簡略化を日常の様々な場面で行っています。
たとえば、スーパーで牛乳を選んだり、信号のない道を渡ったり、数行のメールを読むような場合、もしフル回転で思考,判断をしようとすると何分も掛かってしまいます。
このように、1つの物事にその都度集中することによる状況判断力の低下を防ぎ、危険の判断を素早く行えるようにしています。
これは石器時代からの名残で、元々自分を襲う獣から身を守る為に身に付いたものだと言われています。
では、なぜこのヒューリスティクスが問題になるのかと言えば、様々な心理的バイアス(偏見)の原因となるからです。
たとえば、人を評価する時や物事を判断する際、ついついそれまでの経験で短絡的に決めつけることで誤認してしまいます。
これを防ぐには、このような人の思考方法を知って、大事な判断を行う際にはこれを意識することです。
今は石器時代と違って、考えに集中していても獣に襲われることはありませんし、考えないことによる判断ミスが命取りになる時代です。
手順を踏んだ論理的思考を心掛けることが必要です。
この論理的思考をヒューリスティクスに対してアルゴリズムといいます。