歯の治療は、6000ドルでは絶対済まない。
こんな私を慰めてくれる日本のドラマを見ていたら、
ちょうどインプラントの説明が宣伝されていた。
日本でも、保険が効かないことはわかってるけどさ。。。涙
何度も何度も、つい頭の中で計算してしまう私。
初めに行ったところが、160ドル、
そこから紹介されて行ったスペシャリストが340ドル、
もう一回元のところに行って、875ドル、
はい、足し算してみましょう、すでに1375ドル、感覚的に13万円。。。
まだ、歯の写真撮っただけでっせ!
何も始まっとらんっつうの。
ショックのあまり、口がきけなくなるとはこのことだ。
このところ、だれとも話す気になれない。
救いは、私が今までお金をかけてこなかった分、そこに使うだけだ、と夫が言ってくれることだった。
しかし、今は日本行きはやめて、と言われてしまった。
昨日の支払いの直後ここに書いたときから、
私はなんのために毎日毎日、節約してるんだ、
安いスーパー行って、
10セントでも安いもん買って、
100円ショップで買えるものは、日本へ行くときまでのリストに書いて、、、
と、からっからの気分になった。
その後は、悔しいながらも、
今収入があるうちに、食べたいもの食べて、やりたいことにお金を使っておくべきだ、という結論に達した。
やけ、ともいう。
しかしそれにしても、だ。
この国の人の全員が、こんな治療ができるとは思えない。
それなりに収入がある人だけだ。
生活保護に頼っている人が何人も周りにいる私から見て、
こういう人たちはどうしているんだろう、と思うと、
彼らは、歯を失うのを待つだけのようである。
確かに、この国では歯のない人をちょくちょく見る。
西欧の歯の治療は、白でなければならない、らしい。
日本のように、保険が当然のように効く治療だと、黒い詰め物や、銀色のかぶせもので、
安価にできるが、口を開けて歌ったり笑ったりできないということに後から気づいた。
しかし、ちゃんと歯は守られる。
果たしてどっちがいいんでしょう。
とにかく、そんな気分のときに、
何年も前にここに書いた、私が今までに見た演技の中で一番感動した堤さんの、容疑者xの献身、がネットに上がっていた。
冒頭の部分で、その、超伝導の磁力の説明がされており、
私の歯のMRIになぜそんなにお金がかかったのか、納得する部分があった。
また、マドンナ役の松雪さんの細いこと!
現在見ているドラマで、松雪さんはさすがにふっくらしていて、
ああ、この年になったらさすがの女優さんでも太るんだなあ、とほんの少し慰められた。
この1週間、ずっと雨と風の合間に晴れがあるという不安定な天気。
こんな日は、ひとりで静かに映画を見て過ごす。