母の病院では、面接の時間は1時から7時まで、
やはり伝染病対策で、1日ひとり15分、2回まで。
携帯電話も、盗まれたりするとやっかいなので、持っていっていない。
私も、ビデオ電話ができないのは痛い。
姉が、母の入院時テレビくらい欲しいでしょと言っても、いらないと言ったそうで、
このままでは本当に社会から断絶されてしまう。
今日も姉が行ってくれたが、顔を見に行けるのは休みの日しか時間に間に合わない。
私は、考えに考えて、旧式の方法を取ることにした。
文書をファックスで送り、
それを母の病室まで持って行ってもらうという。
忙しい病院の医療事務の人が、そんな配達人のようなことをやってくれるかどうかはわからないが、
一か八か。
が。
ふと留まったのは、うちにはもうファックス機がないということ。
ファックスなんか、もう日本くらいしか使ってないんじゃないの?とこっちの人は馬鹿にするが、
やはり今でもある理由は、直筆が書けると言うのは貴重だと思う。
認知のある母にとって、人が書いた字を見ることは必要な気がした。
が、コンピューター経由でファックスに出す場合はどのみち活字になるし、
母に伝わるのだろうか。
第一、ウチのラップトップやらスマホでそんなことできるのか?
それで、期待しないで探してみた。
スマホから出せるファックスのアプリがあるかどうか。
なんと、すぐ見つかった。
アプリ自身は無料だったが、
日本へ出すのに当然電話代がかかった。
このアプリでは、1週間出し放題で、1500円。
果たして,着いているだろうか?
いや、そもそもこんなことやってもよかったんだろうか?
と、ちょっと不安である。