ユーミンの歌で、一緒にスキーですべる彼の後ろ姿を見ながら、
はぐれないようについていく、という情景のものがあった。
今の私の頭の中は、そんな恋をする日本人の女の子のことで頭がいっぱい。
もちろん、私のことじゃない。
私の女友達である。
彼女は、この週末、彼の住む街まで3時間ひとりで車を運転していく。
それは、ブリザードはないけども、
ほとんど道路の照明もないような、真っ暗な道路を通っていくカントリーなエリア。
都会育ちの日本人の女性が、ひとりで運転するには、かなり勇気がいると思う。
でも、彼女は行く。
けなげな彼女の姿が浮かぶ。
3ヶ月ほど前だろうか、旦那が私の友人にある男性を紹介した。
旦那は、この近所の日本人プラスその旦那連中との集まりにいつもひとりで来る彼女に、
以前も、2回ほどそうしたキューピッドの役を買って出たんだが、
うまくいかなかった。
しかし、今回の人は、相性もお互いの気持ちのタイミングも合ったようで、
すでにとてもお似合いの二人になっている。
私の女友達は、40代になったばかり。
そもそもここNZに来たのも、パートナーがいたからなのだが、相手の浮気で別れてしまったため、
4年ほどひとりだった。
しかし、この彼女が立派なところは、
決してそれで塞ぎこまなかったところだと思う。
いつも前向きに、そして、外へ出るように努力していた。
この近所の、日本人連中プラスその旦那で集まる国際ごはん会?へ、
ひとりでもいつも明るく参加をしていた。
私だったら、他は全員夫婦、という集まりには気後れして出ていかなかったかもしれない。
もちろん、この国に住む日本人女性には、
旦那が日本関係の仕事で、長期出張に出て、意外と奥さんはひとりで留守番ということが多い方もいるので、
そういう方もこのご飯会に来るということも手伝って、
彼女も参加しやすかったのかもしれない。
そんな彼女に、うちの旦那が、店のお客さんを紹介。
旦那も、お客さんと話すうちに、彼が50過ぎにして、ついに真剣にパートナーを探しているということをつかんだ。
それでマッチング。
ただ一つ問題は、彼は仕事でこの街に来ることが多いものの、
地元はここから車で3−4時間というかなり田舎のエリアということだった。
続