私が精神的に落ちている間に、ご近所に住む知り合いの旦那様が亡くなられた。
この話を聞いたのが週末、親しくしている友人から。
その友人の紹介で、私どもの世代の親くらいであるこの方と知り合った。
文字通り、皆、彼女のことをお母さんと呼んで親しんでいた。
それは私が移住してすぐの頃で、15年ほど前。
子育て中の主婦の人たちの、平日子供が学校へ行っている間の集まりで、
お裁縫会という名目のおしゃべり会。それに私も混ぜてもらっていた。
なので、私にとっては、お裁縫の先生というか、人生の先生というか。
そう言う方の、旦那様の訃報だった。
あれから私も平日休みの仕事でなくなり、
ほとんどお邪魔することもなかったこの10年以上。
その旦那様とは、面識はあるものの、全く個人的なお話をしたことがなかっただけに、
果たして私はどう対応すべきなのか、とても迷った。
友人の話によると、すでに親族だけで荼毘に付したので、お通夜もお葬式もなしとのこと。
お別れの会というのを計画しているとは聞いていたが、
やはりそれまで何もしないのも間違っているような。。。
ご近所にお住まいで、私には通勤路の通り道であるから、すぐお悔やみを言いに行くべきか。
お話を聞いたとき、別の都市や国に住むお孫さんたちもいらっしゃるとも聞いており、
親族だけで過ごす時間に入り込んでもよいものか、などと、非常に迷ったのである。
こういうとき、ネットでマナーの本を読んでみたりするが、
海外に住む日本人の場合は、どうするのが一番失礼に当たらないのか、
人間関係の濃さをどう判断するか、
お別れの会に行くつもりではいたが、
それがいつかはわからないので、それまで待っていいものか、
エトセトラ、
五十も半ばの大人なのにその答えがわからず、本当に迷った。
で、結局、昨日、仕事後に寄ることにした。
時間的にも、一番非常識だったかもしれない。
あいつは礼儀を知らないやつだと言われても、
先生にお会いし、ひとことお悔やみを伝えたかった。それだけ。
その次の日、先生のお嬢さんからE-Mailがきて、
お別れの会のお知らせが来た。
ああ、もう1日待つべきだったか、、、と思ったりもしたが、
やはりご近所の方だから、あれで良かった、と言うことにさせてもらおうと思う。
ご主人様のご冥福を祈ります。