私の、暗夜行路の間にあった、職場での小さな事件。
職場に、とてもオープンなロシア人がいる。
体は小さいが、とても明るくエネルギッシュで、だれに意見を言うことも臆しない。
最初の数年は、そんな姿勢も上司たちに受けていたようだが、
昨年上司の中のひとりから、彼女がいわゆるモラルハラスメントを受けたことで、
話は人事との会議まで行って以来、上とギクシャクしている様子。
その空気を読み取ってか、周りも彼女からやや遠ざかっているような雰囲気がある。
彼女は、日本人に対してとても敬意を示してくれ、私にも親切にしてくれる。
というか、私と言う一匹狼に、何かと話しかけてくる様子は、
彼女も孤立無援を感じているからだと思う。
そして先週彼女が朝のミーティングで発言したことで、
総支店長がかなり怒りをあらわにし、空気が凍った。
店を開店させる時間だったのが救いで、それ以上にはならなかったが、
二人の間には確実な溝ができたように見えた。
私たちの職場では、数年前まで掃除の業者が入っていた。
それが、経費削減だかなんだか知らないが、切られ、
トイレと共同キッチンだけ週に1度業者に頼んでいたのだが、
ついにそれも先月切られたのである。
そして、ものすごい汚れになっていることが発覚、
総支店長がトイレ掃除を当番制にする、と言い出したのが原因だった。
続