親戚会では、私は傷だらけになったようで、ここ2日泣きながら過ごした、ような気分。
またバイクを中心に話が何度か盛り上がり、
私は輪に入りたくなかった。
だれひとり、無免許で乗ることを何も思わないこのグループは、いったいどうなってるんだ?
そして私は、完璧に口を閉ざし、ただ、時間が過ぎるのを待った。
無免許男が作ってきたものさえ、口に入れる気にならなかった。
それを許しているのか、ただ知らないのか、
義母はそのバイクにまたがり、ヘルメットをかぶってみて、皆の笑いを誘った。
無免許男と旦那は、その脇に立って写真を撮り、
グループメールを回していた。
多少元気になった甥っ子が来ていた。
甥は、みたことのないオレンジ色のアメ車で来ていて、
誰の車?と聞いたら、父のものだということだった。
それも、パーティーのセッティングがうまい義姉が、前夫の車を持ってきて!と言ったかららしい。
確かにパーティーは、彼女の紫キャラバンとオレンジ車で、ビンテージカーショーのようになった。
そして、義姉はそれに乗って写真を撮り。
それは、あなたが憎む前夫の物なんだよ、それでもこの集まりに利用するの?という思いが、私をさらに混乱に招いた。
義弟家族は、ほら、こんな機会ないんだから!と、それぞれ試乗させてもらっていた。
私の気持ちは、完璧にふさいだ。
2日経った今も、旦那と全く口を聞く気になれず、
極め付けに、ほら、これいい写真だろ、と義母と息子二人の写真を見せられて、
警察もバイクの無免許なんて気にしてないようだし、みんなだれでもやってることだ、と旦那が言った。
私の気持ちは、離れた。
そして、家を出た。
ただ、ただ、遠くまで歩こうと思った。
携帯の電源を切り、2時間歩いた。
義理家族と価値観が違うのは仕方がないと思っているが、
もう旦那もそうなら、
私はもうここにいる理由がない。
が、一応帰宅、自分がこれから準備しなければならないことを考えた。
どこか、住むところを探して、
そのお金を払える仕事も探さなければ。
あと1年弱で、無免許男は免許を取れる。
それまでの我慢と思っていたが、そういうことじゃない。
人間には、それぞれ許せないことがあると思う。
そして、私にとっては、これがそうなのだ。