昨日、友人から、ショッキングなメッセージが来た。
彼女の彼氏は、脳腫瘍、つまり脳のガンで寝たきりになって4年という状態である。
彼女とは、いわゆる同期で今の職場に入った。
年は20以上離れているが、しっかりした子で、まめに連絡もくれ、
私が今もフェイスブックを続けている一番の理由である。
彼女はこの1年ほど、あることで苦しんでいる。
それは、家族や両親から、まったく訪問がなくなったと言うことだった。
彼氏の病気が発症する前に出会ったふたりは、同棲を始め、2年も過ぎているので、
NZではディファクトという法的に夫婦と同じ関係になっているから、
もちろんふたりで実家を訪問したりと、家族ぐるみの付き合いをしていた。
彼の病気が発症して最初の数年は、車で40分ほどの街に住む彼女の両親が、
ちょくちょく食料を持って訪問してくれたそうである。
しかし、寝たきりになってからは、友人は介護の道を選んだ。
仕事もやめ、住むところもかなり外れの街へ引っ越し、
家で身の回りの世話をしてきたが、1年ほど前にとうとうホスピスのような施設へ入った。
彼女は、仕事に就かず、わずかな生活保護でやりくりしている。
そんな生活を選んだのも、彼女自身の責任であることは本人が重々承知しているが、
やはり寂しさは隠せない。
周りの友人が結婚、出産していく。
みんな、仕事に、娯楽に、エネルギッシュに過ごしているのに。。。
が、今一番苦しんでいるのは、両親からの対応。
オーストラリアに住む妹に赤ちゃんが生まれたり、
遠くの街に住むおばさんの60歳誕生パーティーなどというときに、
飛行機で出かけている両親。
友人の家は、空港の近くだし、飛行機で行く距離へ行く人たちが、
なぜか彼女のことだけは避けるようになった。
それでも、毎日、元気?とメッセージだけは続いているそうで、
そのときに彼女は聞いた。
お母さん、どうして空港まで来てるのに、うちに5分でも寄ってくれないの?と。
すると、母親からの言葉。
なぜそんなことを聞くの?あなたの友達が聞けって言ったの?と言ったそうである。
何、この質問!?
つまり、親より世話をしている友達への嫉妬がそう言わしめるのか!?
もちろん、彼女の友人、援助者は私だけじゃないから、私だけに嫉妬しているわけではないと思うが。
彼女が、病院や癌患者の会などで知り合った親くらいの年の人とかも、
ランチに連れ出したり、家の芝刈りや車のオイル交換とか、やってくれてる人もいるそうだ。
確かに私は、誕生日のたびに、百ドルくらいの商品券などは渡しているが、
それを彼女の親にそんな風に取られていたとは、ショックだ!
こう言う時の、親の気持ちは、どうなんだろう、とずっと考えている。
自分の娘に、憐れみを与えられ、物乞い扱いされたというのが気にくわないのか?
それも私がアジア人だから、白人のプライドが傷ついているのか?
娘には、そう言う人がいるんだから、援助するまでもないや、と思っているのか?
不可解である。