『ミッション:インポッシブル』(ブライアン・デ・パルマ監督) | 新・法水堂

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『ミッション:インポッシブル』

MISSION: IMPOSSIBLE

 

 
1996年アメリカ映画 110分
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:デイヴィッド・コープ、ロバート・タウン
原作TVシリーズ創作:ブルース・ゲラー
原案:デイヴィッド・コープ、スティーヴン・ザイリアン
製作総指揮:ポール・ヒットコック
製作:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
撮影:スティーヴン・H・ブラム
美術:ノーマン・レイノルズ
音楽:ダニー・エルフマン
テーマ曲:ラロ・シフリン
編集:ポール・ハーシュ
衣裳:ペニー・ローズ
特殊視覚効果:インダストリアル・ライト・アンド・マジック 
視覚効果スーパーバイザー:ジョン・ノール
特殊メイク:ロブ・ボッティン 
 
出演:
トム・クルーズ(イーサン・ハント)
ジョン・ヴォイト(ジム・フェルプス)
エマニュエル・ベアール(クレア・フェルプス)
ヘンリー・チェアニー(ユージーン・キトリッジ)
ジャン・レノ(フランツ・クリーガー)
ヴィング・レイムズ(ルーサー・スティッケル)
ヴァネッサ・レッドグレーヴ(マックス)
エミリオ・エステヴェス[クレジットなし](ハッカー、ジャック・ハーモン)
クリスティン・スコット=トーマス(工作員サラ・デイヴィス)
インゲボルガ・ダクネイト(監視役ハンナ・ウィリアムズ)
デイル・ダイ(キトリッジのパートナー、フランク・バーンズ)
マーセル・ユーレス(大使館員アレグザンダー・ゴリツィン)
イオン・カラミトル(ゾジモフ)
ヴァレンティナ・ヤクニナ(酔っ払った女性IMF捜査員)、マレク・ヴァスート(酔っ払った男性IMF捜査員)、ネイサン・オスグッド(キトリッジの技術者)、ジョン・マクラフリン(テレビのインタビュアー)、ロルフ・サクソン(CIA分析官ウィリアム・ドンロー)、カレル・ドブリー(マックスのボディガード・マティアス)、アンドリアス・ウイスニウスキー(マックスの仲間)、デイヴィッド・シェイファー(外交官ランド・ハウスマン)、ルドルフ・ペカン(プラハ市長ペーター・ブランドル)、ガストン・シューベルト(国立美術館館長ヤロスラフ・ライト)、リッコ・ロス(禁止区域の警備員)、マーク・ホートン(同)、ボブ・フレンド(スカイニュースの男)、アナベル・ムリオン(客室乗務員)、ギャリック・ハゴン(CNNのリポーター)、イジナ・トシェビッカ(掃除婦)、アンジェイ・ボルコフスキー(キエフの部屋の捜査員)、マヤ・ドキッチ(同)、サム・ダグラス(同)、オレグ・フェドロフ(同)、カーメラ・マーナー(同)、ミミ・ポトフロフスカ(同)、デイヴィッド・シュナイダー(電車の運転士)、ヘレン・リンジー(電車の女性重役)、パット・スター(CIA捜査員)、リチャード・D・シャープ(CIAロビーガード)、ランドール・ポール(CIAエスコートガード)、スザンヌ・ドゥシェット(CIA捜査員)、グレイドン・グールド(公務員)、トニー・ヴォーゲル(MI5の捜査員)、マイケル・ロジャーズ(大男)、ローラ・ブルック(イーサンの母マーガレット・ハント)、モーガン・ディア(叔父ドナルド・ハント)、デイヴィッド・ヘラン(電車の乗務員)、メリッサ・ナッチブル(客室乗務員)

STORY
極秘スパイ組織IMFのリーダー、ジム・フェルプスの元に当局から指令が入った。任務は、東欧に潜入しているCIA情報員のリスト“NOC”を盗んだプラハの米大使館員ゴリツィンと情報の買い手を捕らえること。だが盗まれたのは暗号名の情報だけで、本名のリストは別にある。ゴリツィンはそれを入手するため、明日の大使館のパーティに現れるらしい。ジムの作戦に従い、イーサン・ハントをはじめとするIMFのメンバーは大使館に向かった。しかし、作戦は敵に筒抜けで、ハッカーのジャック、工作員のサラ、監視役のハンナにゴリツィンまでが殺され、ジムも銃弾に倒れてしまう。辛くも逃れたイーサンはCIAのキトリッジに会い、彼からIMFに内通者がいると聞かされる。今回の作戦はそれを暴くために仕組まれたもので、ゴリツィンは囮だったのだ。生き残ったイーサンは彼に内通者と見なされ、愕然とする。彼はキトリッジとの会合の場であるカフェを爆破して逃走し、本当の裏切り者を探そうとする。大使館の作戦で生き残ったジムの妻、クレアも無事アジトに戻り、イーサンは今までの状況を説明。キトリッジは、内通者にNOCリストを盗ませたのは武器商人のマックスだと言っていた。内通者の暗号名が“ヨブ”だと知ったイーサンは、その名を騙ってマックスに会い、ヨブのリストはCIAが用意したニセ物だと伝える。さらに彼はマックスに取り引きを持ちかけ、全世界のNOCリストをヨブと交換することが決まった。イーサンとクレアは、CIAを解雇されたタフガイのクリーガーと天才ハッカーのルーサーを仲間に加えて、次の作戦を開始。何と世界一厳重に警備されたCIA本部の一室に侵入し、NOCリストを入手しようというのだ。クレアの陽動作戦が成功し、天井にあるダクト口から、クリーガーが支えるケーブルに吊るされながら入室したイーサンは、見事、NOCリストのダウンロードに成功した。これを知ったキトリッジは、イーサンの母と叔父を麻薬密売容疑で逮捕し、彼をおびき出そうとする。イーサンはキトリッジに電話をかけてわざと逆探知させ、自分がロンドンにいることを知らせる。ところが、そこへ死んだはずのジムが現れた。驚くイーサンに、彼は黒幕はキトリッジであると教える。すでにイーサンはマックスとの取り引き場所を、ロンドン発パリ行きの特急列車TGVユーロスターの車内と設定していた。そこには裏切り者のヨブも現れるはずだ。列車は走り出し、イーサンはマックスにリストを渡す。車内にはなぜかクレアも乗り合わせており、彼女は貨物車両に潜伏していたジムと会う。だが、それは得意の変装で彼に化けたイーサンだった。そこへ本物のジムが現れた。ヨブの正体はジムであり、プラハで仲間たちを殺したのも、全ては彼とクレア、そしてクリーガーの仕業だった。ジムは冷戦後の世界情勢を鑑み、自分のようなスパイが用済みになることを察して、今回の行動に出たのだ。イーサンは間一髪で危機を脱出するが、その際クレアがジムの銃弾に倒れる。ジムは車外に逃れ、追尾していたクリーガーの操縦するヘリコプターに乗り込んだ。イーサンは屋根にへばりついたまま、ヘリコプターをワイヤーで列車に繋ぎ止め、もつれ合ったままトンネル内に突入。機銃掃射するジムたちの眼前で、イーサンはガム型爆弾を使い、ヘリコプターは吹っ飛ぶ。イーサンの連絡で車内で待機していたキトリッジは、マックスを逮捕した。イーサンの母と叔父は釈放され、ルーサーは晴れてCIAに復帰することに。しかし、イーサンはスパイ稼業に嫌気が指し、空の旅の人となった。そこへジムの後任と認めた当局より新たな指令が届いた……。【「KINENOTE」より】

人気テレビドラマ『スパイ大作戦』をトム・クルーズさん自ら製作して映画化したシリーズ第1作。

現在、第7作が公開中のこのシリーズだけど、何を隠そう、ちゃんと観るのは初めて。冒頭のシーンはキエフ(キーウ)なんですなぁ。
正直な感想はまぁこんなもんだよね。というものなのだけど、何なら近年の作品の方がすごい撮影に取り組んでないかという気すらしてくる。
天井からぶら下がった状態でデータを盗み出すという任務を果たす有名なシーン、あの警報システムの理屈も今ひとつ釈然としないけど、そもそも何だって天井に抜け穴を用意しておくかな。そこは割とフリーに入れちゃうってどうなのよ。
テーマソングは聴くと気分が上ってくるし、ゲストは国際色豊かだし(エミリオ・エステヴェスさんはなぜノンクレジット?)、それなりに楽しめはするけど、まさにトムのトムによるトム(とそのファン)のための映画だった。