シルク・ドゥ・ソレイユ『クーザ』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

シルク・ドゥ・ソレイユ

『クーザ』

CIRQUE DU SOLEIL: KOOZA


【名古屋公演】
2011年11月23日(水)~2012年1月22日(日)
名古屋ビッグトップ(ナゴヤドーム北)

STORY
ある日イノセントのもとに大きな箱が届く。その箱から飛び出したのは、カラフルなストライプが印象的なトリックスター。キラキラ輝く魔法のスティックを片手に、イノセントを『クーザ』の世界へと導く。そこは何もかもが新しく、眩しいほどにカラフルな世界。はじめは怯えていたイノセントも、次第に驚きに満ちた未知の世界に夢中になっていく。トリックスターをはじめ、次から次へと現れる「クーザ王国」の住民たち。個性的でユーモアたっぷりの王様や、華麗に空中を舞う美女、回転する巨大なホイールの上でスリリングな技に挑む男たち。イノセントの目に映る光景は、時に人間の美しさや強さを、時に心に潜む悪や恐浮fし出す。そして旅の最後には、明日を迎えるための勇気と希望を手にする。【公式サイトより】

シルク・ドゥ・ソレイユ、2007年初演の公演が日本上陸。「クーザ」は宝箱を意味するサンスクリット語の "KOZA"から。

初シルク・ドゥ・ソレイユ。
開場時からアーティストたちが客席のあちこちに現れ、客いじり。ステージに立つと「ステージから離れなさい」と警告のアナウンスが流れ、警官が追いかけ回す。
中にはポップコーンの中身を小型の送風機で吹き飛ばされていた人がいたけど、ちゃんと弁償してもらったんだろうか(笑)。

やがて開演し、少年イノセントとともにクーザの世界へ。
どのパフォーマンスも世界中で称賛を得てきただけあって、人間離れした技を見せつけてくれる。芸能人が喧伝しているように感動とまではいかなかったが、まさしく鍛錬の賜物。

特に印象深かったのは、“ホイール・オブ・デス”。
巨大な2つのホイールに2人のアーティストが入り、回転しながらのパフォーマンス。ホイールの中だけではなく、片方は外に出て縄跳びなども行う。
他には軟体少女(アジア系)の“コントーション”、2つの高さに張られたロープで4人のアーティストが命綱なしでパフォーマンスを繰り広げる“ダブル・ハイ・ワイアー”もよかった。
シーソーを使ってのアクロバット、“ティーターボード”にはイノセントも挑戦しようとするが、踏み切れない。この辺り、最後はうまくいって彼の成長を見せて欲しかったところ。
また、合間合間にはキングと2人のクラウンが出てきて、客をステージに上げて踊りをやらせたり、椅子に座った客を消したり。ピックポケット(すり)も“スズキさん”を連れてきて次々に持ち物をスって楽しませてくれた。

ところで日本ではスポンサー名が冠について「ダイハツ クーザ」と称されているが、下手したら新しい車種名と勘違いされないか?(笑)