ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

ブロードウェイミュージカル

『キンキーブーツ』

Kinky Boots
 

 
【東京公演】
2022年10月1日(土)〜11月3日(木・祝)
東急シアターオーブ
 
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
音楽・作詞:シンディ・ローパー
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
日本版演出協力・上演台本:岸谷五朗
訳詞:森雪之丞
 
出演:
小池徹平(チャーリー・プライス)
城田優(ローラ/サイモン)
ソニン(チャーリーの幼馴染、従業員ローレン)
玉置成実(チャーリーの婚約者二コラ・マースデン)
勝矢(従業員ドン)
ひのあらた(工場長ジョージ)
穴沢裕介(エンジェルス・アンナ)
森雄基(エンジェルス・エラ)
風間由次郎(エンジェルス・カイル)
佐久間雄生(エンジェルス・アーモンド)
遠山裕介(エンジェルス・キャサリン)
浅川文也(エンジェルス・ジェシカ)
飯野めぐみ(従業員パット)
多岐川装子(従業員トリッシュ)
施鐘泰[JONTE](チャーリーの友人ハリー・サンプソン)
藤浦功一(ローラの父サイモン・シニア)
松原剛志(ミスター・プライス/ロンドンのパトロン)
高原紳輔(ニコラの上司リチャード・ベイリー/ロンドンのパトロン)
杉山真梨佳(従業員マギー/老人ホームの看護師)
久信田敦子(従業員ジェンマ・ルイーズ/ロンドンのパトロン)
舩山智香子(従業員マージ/ロンドンのパトロン/ミラノの舞台監督)
清水隆伍(従業員フーチ)
増山航平(従業員マット)
小林佑玖(ヤングチャーリー)
高橋唯人(ヤングローラ)
 
スウィング:シュート・チェン、大塚たかし、吉井乃歌
 
STORY
イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の4代目として産まれたチャーリー・プライス。彼は父親の意向に反してフィアンセのニコラとともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先父親が急死、工場を継ぐことになってしまう。工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず、途方に暮れる。従業員のひとり、ローレンに倒産を待つだけでなく、新しい市場を開発するべきだとハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラにヒントを得て、危険でセクシーなドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくる決意をする。チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、ふたりは試作を重ねる。型破りなローラと保守的な田舎の靴工場の従業員たちとの軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキーブーツを出して工場の命運を賭けることを決意するが…!【公式サイトより】

実話を基にしたブロードウェイミュージカルの日本版、3度目の上演。
 
オリジナルの映画版ブロードウェイミュージカルの映画版は観たことがあるが、日本版は初めて。3年前の再演時にチケットが取れずに諦めたのが悔やまれる(三浦春馬さんのローラ、見たかったな…)。
のっけからこんなことを書いてはファンに怒られるかも知れないが、やはり本作はストーリー自体は決して出来がいいというわけではない。ただ、それを補って余りある楽曲のよさは劇場に一体感をもたらし、最後のミラノでのショーで最高潮に達する。これまでミュージカルを観てきて、本作ほど手拍子の多かった作品はちょっと記憶にない(ただちょっと全体的に歌詞が聴き取りづらかった…)。
 
ローラ役の城田優さんは親交のあった三浦春馬さんの後を受け継いだ形となるが、もう完全に自分のものにしているという印象。何しろ背丈があるから見映えもするし(小池徹平さんとの身長差たるや…)、歌声も力強い。
お目当てのソニンさんはコメディエンヌっぷりを発揮。
物販で日本初演版のCDを購入。せめて歌声だけでも三浦春馬さんのローラを楽しむとするか。
 
上演時間2時間26分(一幕1時間12分、休憩22分、二幕52分)。