死神とドクダミ

いつの世も変わらない空の下
熱風の吹く中を暗闇に紛れて
大きな刃を持った死神が見上げる先で
金光が夜空の闇を切り裂いて
金色の箒を持つ魔女が飛んで行く
鏡を見ながら輝きを失い始める中
欲に思いやりのない順に囚われて
自分さえも見失った瞬間に傷付け
誰を憎んでいるのかも分からない
飢えて何も厭わず理性は空中分解
濁った愛情が支配に移り変わって
いつか人々が夢見た理想論の強行
品の欠片じゃなく愛の欠片もない
自律する気もなく見放されて行く
表面を変えただけでは違わない中
飾りに向いた美しい器に仕上がる
恵まれるほど心が早く渇き切って
この世の全てに軽くて考えが浅い
歪んだペットボトルの天然水より
オシャレな瓶の泥水を飲みたい?
一輪の花も咲いていないドクダミ
真剣も失望で惰性の利用に気を変える
欲に目が眩んで手の付けようがなく
灰色の心は善良な心を惹き付けない
快楽に狂って淫らに成り果てて
本当の我慢は忘れ去られた遺物
老いたような観念が立ち並ぶ中
廃った人々で心の隙間を埋めて
灯火の潰えた安い愛に生き続け
穢れ切って失くした純粋な想い
真っ直ぐな瞳の中の明日に流星が瞬く
チャンスさえも捨てれば何もない
そう言うと影に消える死神の頭上には
邪な快楽を吹き飛ばす為に魔女が飛ぶ