輪廻の檻

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輪廻の檻

明々と輝く紅い月の下
終焉を迎えた後の世界で
訪れるべき黎明が訪れず
輪廻の檻の中で踠く日々
妖しい光に誘われてしまい
虚像に恍惚とした操り人形
傾いた視野に映る幻惑に
ズレた歯車が噛み合わず
愚劣過ぎて凄惨な日々に
巻き付いた鎖が外れずに
自由過ぎたら無力と化す
強弱と感覚が響き合う悪夢に
心の錘が創り出す大差の自由
迷宮の出口を一心不乱に探し
血走って惑乱した穿った盲目
夥しい憂鬱を帯びた雨の中
夢幻の彼方で揺れる希望に
逸る想いが道を踏み外して
不必要な諍いが巻き起こる
謂れ亡き妄言を斬り崩して
根拠の為だけの幻想の挙兵
溜飲を下げたいだけで
背徳の剣に斬り苛まれ
怒りの咆哮が炸裂する討技場で
幻影を共鳴する土壺に嵌まって
浮き沈みの激しい心を彩る癇癪
紅い怒気に塗れても腐るだけだ
回帰を描く階段を駆け抜けて
舞い降りた天使が逃げて行く
散り散りの真実を拾い集めろ
虚脱して朽ち絶えたかのように
茫然としていないで眼を醒ませ
初めから亡い世界だと気付いて
燦々と燃ゆる灯火で生きるんだ