下書きを書く(その四)原稿の最終チェック―オレ流ブログの書き方・その6 | レフティやすおの作文工房

下書きを書く(その四)原稿の最終チェック―オレ流ブログの書き方・その6

* 下書きを書く(その四)原稿の最終チェック―オレ流ブログの書き方・その6


6・原稿を広げる(原稿の首尾を見る―原稿段階の最終チェック)


いよいよ原稿の最終チェックである。


画面いっぱいに原稿のメモ帳を広げる。こうして全体を一目で見渡せるようにする。

段落ごとの量的なバランスを見る。―極端にばらつきがあるときは、どこかで文章の展開に波があると考えられるからだ。

展開に前後がないか見る。―各段落や具体例などのパーツの並べ方に前後矛盾があると、論理のつじつまが合わなくなる。

使っている用語の統一性を見る。―意識的な言い換えは良いが、無意識のうちに異なった表現が混じると読み手に違和感が残る。


:特に基準はないが、仮に起承転結と進める場合、1:2:3:4ならそれなりにバランスが取れていそうに思う。しかし、結部に4は多い気もする。結論なのだから、言いたいことの中心だ。ということは簡潔にこれと決め付ける方が読み手に親切だろう。1に削ってしまう。他に言いたいことがあれば、流れの中で述べて置くべきだし、同等に大事なことだというなら、また別の文章で論を張るべきだ。
全体としての分量に関しては、人それぞれだし、論の展開でも違う。
大論の場合は長くなるのも仕方ない気もするが、できれば、四百字原稿用紙で四、五枚までを目安にする方が良いだろう。素人の限界だと思えばいい。
文章を書く上では、切り詰められるならとことん切り詰めて、例えば四百字までにするといった訓練も役に立つ。
自分の言いたいことを明確にするために不要な物はどんどん切り捨て骨格だけにしてみるのも、基本的なテクニックを身に付ける練習方法のひとつだろう。


:起承転結と進めるなら、その通りに部品を配置すべきで、途中で思いついたように別の道を示すのはこれも読者に不親切だ。一本道を寄り道せず進む方がわかりやすい。
適当に茶々を入れたり、寄り道しながら進むのもひとつの展開の仕方で、うまく身に付ければおもしろい手法になる。しかし、これは技を磨いてからの話で、うかつに素人が手を出すと何を書いているのか論点が不明瞭になり、誰も読んでくれなくなる。


:例えば、一人称を表す言葉が「僕」だったり「私」だったり「オレ」だったりと、その都度違っているとその部分が気になってしまう。
私は自分自身を指す言葉として、基本的には「私」を使い、時に「筆者」という言葉を使う。この「筆者」を

使う場合、本の紹介記事ではその本を書いた人と混同するおそれがあるので、その本を書いた人は「著者」と呼び、区別している。
また、「左利き」は「左利き」で統一し、「左きき」といった表記はしないようにしている。もちろん商品その他の紹介で商品名やその商品の表記を引用する時はそのまま原表記を写すので、その際は別である。


最後に、もう一度一通り読み直す。
私もそうだが、読み直すのが嫌いな人がいる。しかし、これは絶対に手抜きしてはいけない
また、勝手に自分の「頭のなかの文章」を読んでしまう人もいる。目の前にある文章を見ていながら、実際には、頭の中の文章を読んでいるのだ。これでは確認にならない。


文章の論理の展開の不自然さだけでなく、字の間違いやてにをはの間違い、これらを恥と思えない人は困り者だ。
極端に言えば、論そのものに問題があっても良いが、そのスタイルや文章そのものに欠陥があってはいけない。それでは誰も読もうとはしない。いや、読めやしないのだから。
まず入り口を潜り抜けなければ先には進めないのだ。

問題がないと感じたら、いよいよGO! 投稿である。