2009年06月30日(火)

『怪談』ラフカディオ・ハーン/小泉八雲―第20号「楽しい読書」別冊編集後記

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『レフティやすおの楽しい読書』2009(平成21)年6月30日号(No.20)-090630-
『怪談』ラフカディオ・ハーン/小泉八雲
http://archive.mag2.com/0000257388/20090630075000000.html


・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆


私が怪奇・恐怖・幻想小説を好むようになったのは、小学生時代に読んだお子様版の『雨月物語』が非常に面白かったからでした。


なかでも最初は、『怪談』にも再話されている、「夢応の鯉魚」の夢話のような作品が好きになりました。


その後は大人になるにつれて、男女の物語、中でも「蛇性の婬」を好むようになりました。
(『雨月物語』についてはまたいずれ書くつもりです。)


また、私が中高生時代には、ハーンの『怪談』は、英語の教科書や副読本として、多く採用されていました。


このことは、国際弁護士・湯浅卓訳『新訳 怪談 美しく切なくも儚い日本の不思議な物語』(PHP研究所)の巻末解説のなかでもふれられています。


そういうことも少しは影響していたかもしれません。


しかし、とにかく、私は怖いお話が好きだったのです。


そして、短いお話が体力的にも気力的にも自分に向いていたのです。


当時の私はもっぱら、以前このメルマガでも紹介しましたように、『トム・ソーヤーの冒険』や『宝島』、ヴェルヌやドイルのSFなどの冒険活劇的な長編小説か、芥川龍之介やこの『怪談』に見られるような短編小説しか読めませんでした。


そんな状況の中でも、この角川文庫版『怪談・奇談』は、どこかで聴いた話を中心に、ハーンの芸術的な技巧の冴えを見せる、名作ぞろいと感じられました。


元のお話もきっとこういうものだろう、と思っていたのでした。

でも今回、元の作品のいくつかに目を通し、実際にはそういうものではなかった、と知りました。


あくまでも素材的なものにすぎなかったのだと知り、意外な感じもありました。


実際には、ハーンの創作と呼んでもいいものもあるのです。
より正確に言えば、妻セツとの合作でもあったのかも知れません


その後長い小説も読めるようになった私ですが、どこかに短編小説を愛好する傾向は抜けないようです。


それもすべて、この『怪談』に代表されるような、優れた怪奇小説の影響かもしれません。


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※ 2009年の「楽しい読書」別冊編集後記:

2009.6.15

読書案内・読書論・読書術の本:私の読書論その3―第19号「楽しい読書」別冊編集後記

2009.5.31

『自助論』=『西国立志編』元祖自己啓発書―第18号「楽しい読書」別冊編集後記

2009.5.15

私の読書論~その2―読書の三種類(続)―第17号「楽しい読書」別冊編集後記

2009.4.30

私の読書論~その1・読書の三種類―第16号「楽しい読書」別冊編集後記

2009.3.31

『地底旅行』ジュール・ヴェルヌ<驚異の旅>―第15号「楽しい読書」別冊編集後記
2009.2.28
『学問のすゝめ』新時代の国民教科書―第14号「楽しい読書」別冊編集後記
2009.1.31
『失われた世界』英雄的行為としての秘境探検―第13号「楽しい読書」別冊編集後記


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2009年06月15日(月)

読書案内・読書論・読書術の本:私の読書論その3―第19号「楽しい読書」別冊編集後記

テーマ:メルマガを作る

レフティやすおの楽しい読書
2009(平成21)年6月15日号(No.19)-090615-私の読書論―その3―読書の三種類(続)
http://archive.mag2.com/0000257388/20090615220000000.html


「別冊 編集後記」~『レフティやすおの作文工房』~
2009.6.15 読書案内・読書論・読書術の本:私の読書論その3―第19号「楽しい読書」別冊編集後記


・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆


読書に関する本といいますと、次の三種類に分けられるでしょう。


1)読書案内こんな本がありまっせ、こんな本を読まはったらよろしおまっせ、という本の紹介


2)読書論読書ちゅうのはなんだんねん、読書の意義ちゅうのは、なんで本読まなあかんのん、といった読書そのものについて考察するもの


3)読書術
本はどないなふうに読むんやろか、どの辺をどないに拾うて読んだら役に立つんやろか、効率がええんやろか、といった本の読み方の具体的な方法について教えてくれるもの



これを、以前紹介しました読書の三種類に当てはめますと、


1.イ 一)1.イ 一)楽しみとしての読書
 →「文芸書」を読むときの読書
 → 感じる読書 → 暇つぶしの読書
2.ロ―A 二)学びとしての読書
 → 基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
 → 「教養書」を読むときの読書
 → 考える読書 → 本当の読書
3.ロ―B 三)学びとしての読書
 → 実用的知識を身につける、情報収集としての読書
 → 「実用書」を読むときの読書
 → 知る読書 → 必要を満たす読書


1)読書案内 は、


 1.イ 一)楽しみとしての読書
  →「文芸書」を読むときの読書
  → 感じる読書 → 暇つぶしの読書


2)読書論 は、


 2.ロ―A 二)学びとしての読書
  → 基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
  → 「教養書」を読むときの読書
  → 考える読書 → 本当の読書


3)読書術 は、


 3.ロ―B 三)学びとしての読書
  → 実用的知識を身につける、情報収集としての読書
  → 「実用書」を読むときの読書
  → 知る読書 → 必要を満たす読書


に該当するでしょう。


では、読書案内・読書術・読書論、それぞれを代表するものとしてどういうものがあるのでしょうか。


「1)読書案内」の代表としては、サマセット・モームにズバリ『読書案内』という本があります。


他にも分野別に様々な読書案内本が出ています。
日本海外など古典の案内、児童向けの本の案内、ジャンル小説の案内、実用書の案内などなど…。


「3)読書術」の代表は、いつもメルマガで挙げている『本を読む本』『現代読書法』などがあります。


昔はありそうで意外に出ていなかったのでは、と思われます。
探してみると、案外見つからないのです。


大体において最近のもの、情報処理術としての読書の本が出て来るようになってからのような気がします。



では、「2)読書論」の代表としてはどういうものがあるのでしょうか。


ショウペンハウエル『読書について』などはそういう一つかもしれません。

これは古今東西色々と見つかるように思います。



こういう風に見てきますと、読書についての本といいましても、昔からよく見かけるのは、「1」と「2」の本。


すると、「3」は最近の読み方を紹介するものといえるのかもしれません。


今私が一番気になるのも、実はこの「3」系統の本についてなのです。


そして、そういう読み方がもてはやされる状況に少し不安を持っている、というのが、私の現在の心境でもあるのです。


・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆ ・‥…━━━☆


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★「レフティやすおの楽しい読書」
2009(平成21)年4月号(No.16)-090430-私の読書論―その1―読書の三種類
http://archive.mag2.com/0000257388/20090430074500000.html
2009(平成21)年5月15号(No.17)-090515-私の読書論―その2―読書の三種類(続)
http://archive.mag2.com/0000257388/20090515074500001.html

*『レフティやすおの本屋』支店「新書でプチ教養」
 「読書術・読書法」 の棚

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※ 2009年の「楽しい読書」別冊編集後記:

2009.5.31

『自助論』=『西国立志編』元祖自己啓発書―第18号「楽しい読書」別冊編集後記

2009.5.15

私の読書論~その2―読書の三種類(続)―第17号「楽しい読書」別冊編集後記

2009.4.30

私の読書論~その1・読書の三種類―第16号「楽しい読書」別冊編集後記

2009.3.31

『地底旅行』ジュール・ヴェルヌ<驚異の旅>―第15号「楽しい読書」別冊編集後記
2009.2.28
『学問のすゝめ』新時代の国民教科書―第14号「楽しい読書」別冊編集後記
2009.1.31
『失われた世界』英雄的行為としての秘境探検―第13号「楽しい読書」別冊編集後記


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2009年06月04日(木)

北杜夫著『船乗りクプクプの冒険』集英社文庫新装版で復刊

テーマ:【レフティやすおの読書室】


レフティやすおの作文工房-船乗りクプクプの冒険
実は、先日この本の昔の版を古本屋さんの100円のワゴンで見つけ買ったばかりでした。


最近は北さんの本を全く買っていませんでした。

作品もほとんど読んでいない状況です。


それなのにどうしてまた、この本を買う気になったかといいますと、そのまた少し前に、文春文庫 『怪盗ジバコ〈新装版〉』(「快盗」ジバコじゃなかったっけ?)が再刊されていたの を目にし、懐かしく思ったからでした。


『ジバコ』は、北さんの数ある“軽小説”―ユーモア小説の一つであり、そのまたベスト・スリーに入るものでしょう。


で、ベスト・スリーの一番の作品こそ、この『クプクプ』なのです。(ちなみに、もう一つは『さびしい王様』です。)


それで、もし見つけたら欲しいなあ、と思っていたのでした。


まさかこんなに早々と復刊するなんて!



でも、私の買った古本は、ヒサ・クニヒコ氏のイラストがカバーの本で、これは大のお気に入りです。(画像左、右は新刊の新聞広告)


今度の方・荒川良二氏のイラストも可愛いのですが、やはり私には、あの『さびしい王様』のヒサさ んのイラストがいいですね。

もちろん本文イラストもヒサさんが描いているのです。


今回のものには、本文挿絵がありません。

非常に、残念です。


私が昔持っていたのは、確か角川文庫版でした。

そのカバー・イラストは、お魚が海上を跳びはねているイラストだったように記憶しています。

著者自身が「キタ・モリオ」として登場し、無責任な?この作家の書いた本(『船乗りクプクプの冒険』)の世界に読者だった少年が入り込んでしまい、冒険が始まるという奇想天外なファンタジー。


その昔一世を風靡したテレビ人形劇『ひょっこりひょうたん島』の元ネタにもなったといわれるチョー名作です。


それなのに、手放してしまいました。

そのときの事情です。


手放したときは、きっと他にもっとスゴイと思う本があって、そちらを手元に置いておくために処分せざるをえなかったのでしょう。



今でも私の手元における本の総容量は、横に並べて「15メートル程度」が限度です。


文庫本で平均1メートルに付き50冊として、750冊。

四六版単行本で1メートル35冊、525冊。

平均40冊強として、600冊超というところです。


今までに買った本は千冊超。

400冊あまりは処分したことになります。


そのうちの1冊だったのです。


でもこの頃、昔持っていた本を(版は異なってはいても)買い直すようになっています。

本当に手元に置いておきたい本が、わかってきたのでしょうか。

単なるノスタルジアではないように思います。



まあ、そんなこんなです。


この本がハリー・ポッターを読んでいるような若い世代の人にどのように受け取られるのか、ちょっと楽しみです。


日本にもこういうSFっポイユーモア・ファンタジーを書く人がいたのだと、改めて北さんが見直さ れるのを期待しています。


でね、この人は、「どくとるマンボウ」シリーズというユーモア・エッセイの書き手でもあり、短編「夜と霧 の隅で」、長編『幽霊』『楡家の人々』等々といった純文学の書き手でもある、スゴイ人なのです。


怪盗ジバコ〈新装版〉 (文春文庫)


怪盗ジバコ (文春文庫)/北 杜夫

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船乗りクプクプの冒険 (集英社文庫)


船乗りクプクプの冒険 (集英社文庫)/北 杜夫

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(↓今回購入した旧版)
船乗りクプクプの冒険 (集英社文庫 30-A)/北 杜夫
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より「北杜夫著『船乗りクプクプの冒険』集英社文庫新装版で復刊」 を転載したものです。

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