今日は、頬骨形成の具体的な術式のお話です。
前回までのお話で、削るだけの手術は効果が今ひとつであることはご理解いただけたと思いますが、もう一つの術式、つまり切る手術についてお話します。
頬骨を小さくして小顔になりたい方の多くは、体部外側から弓部にかけての張り出しを小さくすることを望まれます。
この部分を写真で示すと
この赤く色をつけた所です。
これを下から見ると
何度もしつこくて申し訳ありませんが、頬骨が大きい方はこの部分の曲がりが大きいわけですから、削るだけでは元々小さい方のようにはなりません。(ここら辺の内容は前回までを参照してください。)
頬骨を小さくするためには、このカーブをできるだけ直線的にする必要があります。
つまり、こんなかんじで黄色のラインで描いたカーブが赤いラインのように直線的になれば良いわけです。
そのためには、まず前方と側方(横方向)の二か所で頬骨を切り離します。
この時、単に切り離すだけでなく、前後で一部骨を切除します。(赤い部分)
そうして小さくなった頬骨を内側に向かってスライドさせていきます。
その時、前後でできた段差は削ってなめらかに仕上げます。
これによって頬骨は直線的になり、この模型のように本当の意味で小さくなります。
前回出ていただいたモニターの方は、まさにこの手術を受けていただいています。
それによって、術前大きかった頬骨が、
こんな感じですっきりします。
手術の術式をわかりやすく説明するのはとても難しいですね。もう少し上手な絵が描ければ良いのですが・・・
術式のもう少し細かいポイントまでお話をしていきたいのですが、長くなりそうなので続きは次回にします。(よろしければ、もう少しおつき合いください)