こんにちは、醒龍です。

忘れてましたが、戚冠軍(チーさん)のカンフー映画。もう1本ありました。 

少林寺マスターならぬ、少林寺カンフーマスター(笑)。じゃあ少林寺マスターって何だよ!!ってなります。

少林寺はあまり直接的には関係なさそうですが、英語のタイトルが「SHAOLIN KUNG FU MASTER 」なので、そのまま少林寺と邦題が付いただけですね(以下、KMで統一します)。


KMはフジテレビで昔、お正月に放送していたのですけど、カンフー物はだいたいテレ東が多かったのでフジは珍しいなと思ってました。これってフジが展開した「ドラゴンカンフー龍虎八拳」と同じ七海影業作品です。要するに同じところから買い付けた可能性はありますね。ちなみにフジでやると、日本語版がそのままソフト化される傾向がありました。KMが発売されなかった理由はお分かりですよね?




映画の方は割と豪華なメンバーが大勢出演してます。この映画の中からベスト4をどなたかお好きな人を4人挙げてみてください。ベストって言っちゃうと、個人差が生まれてしまうので、主要メンバー4人にします。


細かく見ていくと、この映画にはなかなか面白い部分もあるんですよね。なぜ面白いのか?を順にポイント解説してみます。

その前に少林寺の僧侶が一切登場しない少林寺のKMなので、私の好きな『少林門』に強引にイメージさせておきます(笑)。

主役の王冠雄はドリアン・タン。ボスがジェームス田俊です。これで一気に少林っぽくなりますね(笑)。登場する人物達は頭からきれいに(強引に?)死んでいきます。途中の修行シーンに竹を使うのも少林カンフーっぽくて良いですね。こんな感じで補足的にイメージしておきます。




悪役ペイラーのチャン・イーがいつも似たような格好で混乱しますが、もしかしたら清朝の皇帝の事かも知れませんね。ギロチンは出てきませんが、雍正帝かも知れない(笑)。ここでは雍正帝説はとりあえず否定しておきます。代表4名はカンフー映画ファンの先進国でありますイギリスよりリリースされたDVDパッケージ裏の解説に答えがあります。




こちらの最後の記述が注目の4名です。まず、ボス役チャン・イー。当然ですよね。彼がいなければ成り立ちません。

続いて、王道。順当なところでしょうか。台湾カンフーでは主役を何本もつとめてますので、DVDのジャケットにも使われているロビーカードの画像でもチャン・イーを挟むように絵になってました。

そして、なんとツァイ・ホン(蔡弘)の名前が。えー!海外では意外と高評価な人なのでしょうか。新死亡遊戯のインド人とかインパクトありますよね(笑)。私が好きなのは、実はデビさんと二人で並んで歩きながらエンディングを迎える『死囚 』なんですよね(笑)。とても不思議な映画ですけど、また見直してみようと思います。主役の出来る俳優さんではありませんけど、台湾作品を中心に活躍されたカンフー・スター。彼はKMになれたのでしょうか(笑)。KMとはあとで分かりますけど、主人公の事なんですよね。




そして、チーさん!この映画で4人のひとりに選ばれて良かったと思います。私は王道なんかよりやっぱりチーさん推しですね。オリジナリティが高いですのでチーさんはやっぱり良いのです。彼の役どころは、5人いる護衛のひとり。テレビでは残念ながら鈴置さんではありませんでした。テレビ局が変わると日本語版制作会社も変わり、声優も変わるケースです(津久井氏)。出番も少ないので仕方ありません。


そういえば、ボスの貝勒(ペイラー)とは親王とか皇子を意味するそうですけど、時期的にラストエンペラーの側近。例えば、架空の親王という設定かな?そのボスにヤラれてまだ負けてないのに修行モードに入るKM。そして素直なボス(峰恵研さん)。こんな素直なボス、いたでしょうか(笑)。


ストーリー的には、通常はボス級でしたロン・フェイが速攻で倒されます。DVDにはボーナスでカンフーマスターと同時期の『絕招六式』ラストバトルがダイジェストで入っています。KMの前に撮っていると思いますが、続けてこっちを見てもいいいかと思います(笑)。


そうそう、KMには蛇拳のカンフーが出てきてますが、KMより少し前の78年には羅維影業からジャッキーの「蛇鶴八拳」が香港で公開されました。この影響が大きかったのか、KMのようにいくつかの映画の本編のセリフに"蛇鶴八歩"が入るケースがありますね。こんな亜流映画が少なくとも2本は存在します(いずれも台湾作品)。"蛇鶴八歩"が一般的とはなかなか言えないかと思いますけど、75年頃には既に羅維影業で企画されており、その名前自体は公表されてました。ですので中華圏では早くから名前が広まっていたと思われます。他の制作プロに先を越されてニセの映画が作られなくて良かったですね。


それで、テレビでは主人公の江をアテたのが大塚芳忠さん。お馴染みのほーちゅうボイスですね。この声は妙に王冠雄とマッチしますよね(笑)。割と普通のカンフーの使い手です。もう1人主役がいますが、こちらはカマキリ拳を使ったりしています。実は王道主演でKMと同時期に撮る予定でした『奔步螳螂』というボツになってしまったカンフー映画があったのですが、この映画のタイトルをカマキリ拳のワザの名前に無断借用しています(笑)。


ところで、名前から私が思うKMとは、8段階に分かれる展開なのでは?と思うのです。ボスが使うのは"八歩追魂"というワザなのですが、映画全体として倒される人物を8パターンに分けたストーリーとしているのではないかという推察です。冒頭のロン・フェイ、護衛の5人とボス、主人公の周りにいる悪者1名を入れて8名になります。ボスには一度対決するも途中で諦めます。そして、腕が未熟であった主人公はボス・ハイルンペイラーに再び挑戦するため半年間の修行で少林寺カンフー秘技(とされる。但し設定はフィクション)"羅漢身形跟乾坤步法""武當十八擒龍手"のカンフーを会得、ボスとの最終戦に挑みます。とまぁ駆け足ですが、"

八歩追魂"のボスが倒されて物語は終わりになります。


最後に香港題名『追猟(ツイリョウ)』の 意味ですが、これを少し考えてみたいと思います。

追撃とか追殺なんてたまにタイトルに付けられたりしますね。追は便利な言葉で日本人ならだいたいの意味は分かると思います。結局、KMとは清朝の親王を倒す話になりますが、意味としては護衛5人の行方を探したり、目的の金塊を探す事になるかと思います。ハンターと、密猟を禁止する国家組織との戦いとかだったらもっと面白いでしょうね。実際にそんな映画もあるようですが。終