はい、毎度。
ぽんこつ親父です。

今回は、両面斜め縫いの検証です。

さほど縫い目にこだわっていないぽんこつ親父ですが、昨今SNSで両面斜め縫いの動画を目にする機会が有りましたので検証してみました。

先ずは写真を見ておくれ。



一応、進行方向を矢印で記入しています。
一番上の矢印が切れてしまってますが、進行方向は革幅の狭い方から広い方へ縫い進めています。
今回使用した糸は、全てビニモの五番。
一般的なミシン糸をロウ引きして使用しました。

菱目打ちは、クリーム色がSEIWAピッチ5mm、黒色がSEIWAピッチ4mmオリジナル改造、黄色がSEIWAピッチ6mm、グレーもSEIWAピッチ6mmです。
黒以外は購入したまま全くのノーマルです。

表も裏も斜めになっているのがわかって貰えるでしょうか?

拡大して見ておくれ。
黒だけが菱目に反した斜め縫いになっていますね。
これでは進行方向によって変わってしまうので、グレーで再度挑戦してみました。
あっ、黄色は幅の狭い方から広い方へ変わるところで縫い方を変えているので縫い目の傾きが変わっていますよ。
狭い方がクリーム色と同じ縫い方です。

クリーム色で縫う時の写真を撮り忘れたので黒、黄色、グレーで。


表から刺した針が進行方向の後ろ側、裏から刺した糸が進行方向の前側にいます。
表の糸を後ろから刺した針に下から掛けています。
これだと縫い目の傾きが菱目の逆になってしまいます。

次は黄色。


黒と同じく、進行方向の後ろに表から刺した針。
裏から刺した針は進行方向前側。
表からの糸を裏から刺した針に下から掛けるのも同じですが、菱目と同じ傾きになっています。

これを裏から刺した糸を戻してみると下の写真の様になります。

続いて進行方向が黄色と逆のグレーです。

表から刺した針は進行方向前側に。
裏から刺した針は進行方向後側に。
表から刺した糸を裏から刺した針に下から掛けます。

最初の写真に戻って、この縫い方で菱目と同じ傾きに縫い目がなっているのがわかると思います。

つまり、表から刺す針は菱目の傾き(この形/)の下側に。
裏から刺す針は菱目の傾きの上側にして表からの糸を下から掛けて縫うと両面斜めの縫い目になるって事ですね。

最初の写真を見て貰うとわかりますが、5mmピッチと6mmピッチの菱目打ちでは、五番糸は細過ぎですね。
菱目の刃幅は3mm以上有る様です。
菱目の刃幅は2mm程度。
刃の角度は45°にするともっと斜め縫いが際立つかと思います。
#エンガワツール さんのフラットオウル用定規や #さんた屋 さんの辻褄君、菱キリガイドを使って穴を開けると良いかと思います。

やらないと出来ないは違いますよ。

ではまた。