オレンジ色のニンジン、黄色のニンジン、そして鮮やかな赤い京ニンジンをいただきました。もみ殻、米ぬか、発酵竹粉、完熟牛糞、鶏糞などを使って丁寧に栽培されたと聞き、感謝しながら味わいます。見た目にも、元気づけられますね。

 ニンジンといえば鮮やかなオレンジ色を思い浮かべますが、栽培化されたころのニンジンは、白から黄色だったことが遺伝子の解析やそのほかの研究で明らかになっています。白から黄色がかったニンジンは、9~10世紀に西アジアや中央アジアで栽培化されました。この栽培が広まり、交配によってオレンジ色のニンジンが作りだされたのはヨーロッパ、ルネッサンスの頃、15~16世紀だったそうです。原産地では紫色のニンジンも栽培化され、今でも目にすることはありますが、味のためか、あまり人気は無かったようだとのこと。

 赤色系の京ニンジン(金時)はリコピンが、オレンジ系のニンジンではα-カロテン, β-カロテンが、また黄色系のニンジンではキサントフィル類が、それぞれ一番多い色素には違いがあります。

 黄色いニンジンは生食・サラダなどでどうぞ、とのこと。これからサラダを作ります。

 

参考;Coe et al (2023) Nature Plants 9:1643–1658