東京都北区にある尾久車両センター・車両基地は、たくさんの線路、車両、また管理施設があり、広い面積を占めています。寝台列車カシオペアも停まっていました。また、その横を、高崎線、宇都宮線、上野東京ラインが次々に走行し、少し離れたところは新幹線の線路も見えるのです。
このあたりで育ったら、「鉄分の高い子」すなわち「鉄道好き」の子どもが育つ確率は高いに違いありません。しかし、加えてそこに、保護者や学校からよい導きがあれば、素晴らしい鉄道技術者が生まれるかもしれません。あるいは、数学的な能力を発揮するように育つかもしれません。さらに、何かに夢中になった子どもは、興味の対象が変わったとしても、新たな対象に夢中になり力をつけることができることでしょう。
「孟母三遷」の教えにもあるように、子どもの教育と居住環境は密接な影響があります。私立小学校の子どもたちは、ご家庭のある地元との結びつきは少な目かもしれませんが、学校を選んで、すなわちよい教育環境を選んでいるといえます。ただ、よい教育環境は単によい学校から与えられるだけのものではありません。その学校に通う子ども一人一人が環境要因なのです。同じ学校でお互いによい影響を与え合うように、ご家庭でも子どもを導くことは必要ですね。
車両センターを見渡す北区上中里さわやか橋(跨線人道橋)より撮影。最近「鉄分」が高まっているのかな? 思わず見とれる夕暮れの景色でした。
