正平。。。
小さなシュナウザーの男の子。
学校のトリミング実習犬、繁殖犬をリタイアして
LeaLeaにやって来たのは去年の11月。
9歳でした。
去勢手術前におこなった血液検査で
肝臓の数値が悪く、胆嚢粘液嚢腫でもある事もわかり
肝臓ケアのフードを食べながら
体調に変化が起こらないか気にしながらの生活でした。
でも正平の日常は
そんな病気を抱えているなんて全く感じられず
よく食べ、他の子に意地悪をして
私から怒られてばかりいました。
怒られても私の前まだ来て座り、
僕、なんにもやってないよ!とばかり
キラキラした目でまっすぐに見つめてきて
笑いを誘うのでした。
4月15日
夕ご飯を食べたあと、正平の呼吸が早い事にきづきました。
次の日、病院で撮ったレントゲンで肺が真っ白
腸も腫れている。
酸素室に入りながら点滴をする治療をするため預けて
夜にお迎えに行く事になりました。
その間に血液検査をしてもらったら
白血球が「375400」
とてもあり得ない数値で、病院でも驚き
3回検査をし直しました!と言われました。
こんな数値は炎症や感染などで出るものではなく
血液の腫瘍が疑われると言われましたが
外部に出す検査結果を待ちながら投薬を開始し
LeaLeaにある酸素室に入りながら過ごしました。
その間、おこなった血液検査で数値は
「241700」
「88800」
「80700」
と下がっていきましたが
やはりそれでもありえない数値で
結果を待ちながらも良い状態でない事はわかりました。
それでも正平。
ご飯をしっかり完食するのです。
呼吸は苦しそうなのに食欲があり
途中から酸素室に入らなくてもよいでしょうとなったので自由に歩き、
ワンワン吠えるようにもなりました。
そんな正平を見て悪いながらも
こらから先、正平にとってどんな治療が良いのか
漠然と自分の中で考えていました。
それなのに。。。
亡くなる2日前の夜。
急にご飯が食べられなくなりました。
何があってもカリカリフードを食べていた正平。
チュールや缶詰は食べたのでそれで薬を飲ませましたが、明らかに良くないのがわかります。
翌日病院に行くと検査結果が出ていて
「顆粒リンパ性のリンパ種が白血化」
あるいは
「急性リンパ芽球性白血病」
の可能性があるとの結果でした。
先生も今までの診察で急性の血液の癌でしょうとの診立てでした。
抗がん剤。
いつもその治療をするか悩みます。
結局、抗がん剤ではないけど
腫瘍の進行を遅らせるかもしれないと言う注射を選択しました。
4月27日。
その注射をしてもらった夜のご飯は
ご飯!ご飯!と催促されて
少なめに出したご飯はぺろっと完食して
おかわりも要求され、それもぺろっと食べてしまいました。
その様子が嬉しくて。。。
でも呼吸が苦しそうで。
用意してあった酸素室に入ってもらい
3時半に酸素濃度を見ながら正平をみると座っていました。
5時。起床してすぐに正平を見ると
うつ伏せに寝たような姿勢で亡くなっていました。
亡くなった子の報告。
果たしてそれが必要なのか。。。
今、何とも言えない精神状態の中で
それでも正平の身におきた亡くなるまでの様子を
自分に言い聞かせるように書いています。
具合が悪いことに気づいて2週間。
急に起きた事のように、あんなに元気だったのに。
と自分で思っていても
本当は気が付かなかっただけで、病魔の兆候は
あったのかもしれない。
怒ってばかりで。
多頭の中だから怒らなければいけなかったけど
1匹だけだったらあんなに怒られなくても良かった。
それでも甘えたくて側に寄ってくる正平に
十分な手を差し出してあげる事ができなかった。
それが本当に申し訳なくて。
正平。
2025年4月28日永眠
保護した時の写真です。
いつもこんなまっすぐな目で見てくれました。
可愛がってあげられなかったのに
可愛かったとか
ごめんねって言うのは
自分を都合よく擁護しているだけ。。。
そんな事も言ったらいけないような気がしています。