うっ滞とうっ血の違い

鬱滞とは血流などが静脈内などに停留した状態で、鬱血の定義にも含まれます。では、鬱血除去作用と鬱滞除去作用の違いは何でしょう？

精油の鬱滞除去作用は血液・リンパ液・胆汁などの体液が正常に流れないで滞った状態を取り除く作用です。

血液だけでなく、リンパ液・胆汁の流れを良くするのが精油の「鬱滞除去作用」です。

胆汁鬱滞

肝臓で生成される胆汁の流れが滞ることで、胆汁排泄物である、ビリルビン酸や胆汁酸などがうっ滞します。治療法として副腎皮質ホルモン薬が使われます。

リンパの鬱滞

リンパ液は血漿とほぼ同じ成分で、多数のリンパ球を含んでいる体液です。リンパ液は静脈に非常に構造が似ているリンパ管を流れています。リンパ管の途中には、大小のリンパ節があり、呼吸運動や筋肉の収縮など周囲組織からの圧力でリンパ液の流れは促進されます。

コーチゾン様作用と鬱滞除去作用

上記２点から、鬱滞除去作用にはコーチゾン様作用が関係している可能性があります。

副腎皮質ホルモンのコーチゾンが分泌された時と同じような状態にさせる作用がコーチゾン様作用です。

コーチゾンの標的器官に肝臓があります。肝臓で蓄えられているアミノ酸から新しくブドウ糖を作らせます。また、コーチゾンは朝方にかけて多く分泌され、目覚めの準備に役立っています。血糖値を上昇させて細胞を目覚めさせていきます。

朝、目覚めよく活動する事によってリンパ節が刺激されリンパ液の流れがよくなる事が考えられます。また、肝臓への働き、胆汁の排液にも一役買っている可能性が高いです。

コーチゾンの分泌しすぎは筋肉の分解につながりますが、適度では身体を起こし、交感神経優位にも影響している事が考えられるので、血液循環も良くなる事が考えられます。

鬱滞除去作用のある精油

鬱滞除去作用のあるにおい成分の代表はモノテルペン炭化水素類で、コーチゾン様作用もあります。

「鬱滞除去作用のある精油」
サイプレス
シダー
パチュリ
アカマツ・ヨーロッパ
ジンジャー
ニアウリ・シネオール
マートル・シネオール
サンダルウッド
ペパーミント

うっ滞除去作用アロマレシピ
サイプレス　10滴
シダー　10滴
キャリアオイル　10ml

午前中に腰（副腎）付近に適量塗布。
むくみだけでなく、朝の目覚めにも効果的。肝臓の調子もあげてくれるのでダイエット中の方の強い味方にもなってくれるでしょう。

相性の良い朝食はきんぴらごぼう、キノコ類たっぷりの味噌汁か豚汁、鮭、玄米おにぎり。朝食を軽くすませたい方はシリアル+ドライフルーツ、珈琲はブラックはNGで必ずミルクを入れてください。

夕方のむくみと睡眠の質と翌朝の目覚めが良くなってくれると思います。

サードメディスンは香りの特性と体質・食事・行動・運動・心理等の相関性を体系的に学んでいく学問

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講師：軍場大輝

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精油のうっ滞除去作用