今思い出しても腹が立ち、それと同時にすごく悲しくなる出来事があった。今から1年と少し遡る。


私の義母も妊娠に至るまで、実に4年の歳月を必要としたらしい。そのせいか、旦那の両親や親戚からの「子供はまだか」攻撃には合わなかった。本当に恵まれたと思う。



田舎なので、一軒一軒の家は結構離れているのだが、近くに私たちと同年代の夫婦がいる。結婚は私たちよりも1年くらい遅かった。そこのお嫁さんが妊娠していたことを、私は全く知らなかった。恐らくうちの義母の気遣いだろう。



仕事が休みの日、私は家でごろごろしていたところを呼ばれた。庭に出てみると、知らない女性が産まれたての赤ちゃんを抱いていた。私は、その近所の夫婦とは面識がなかったのだ。ただ、そこの姑とうちの義母が古い付き合いなだけだった。赤ちゃんをうちの義母に見せに来たらしい。



放っておいてくれればいいものを…私も呼ばれた。そこから、その姑の心無いマシンガントークが始まる。



喝入れにきたよ

可愛いでしょ

欲しくなったでしょ

もう同級生は無理だね、先月までに妊娠してたら可能性あったけどね

子作りしてるの?

頑張んなよ、待ってるからね!



大して親しくもない人にこんな事を言われて、私はよく耐えたと思う。やっと解放されて、部屋に入った瞬間大号泣。



あなたより、私の方が何倍も何十倍も何万倍も、赤ちゃんを待ってるよ。



この人は不妊症をいう言葉を知らないのか。一生懸命不妊を乗り越えて、なんとかして子供を授かりたいと、日々頑張っている人達がいることを知らないのか。



こんな人とご近所付き合いをしなければならないのかと、かなり憂鬱になった。