20代前半…。
無事に就職も果たし、自分の為に使えるお金の額が
格段に増えて、舞い上がってしまった年頃…。
ブランドのバッグや靴、お洋服等々、外に一歩出れば
あらゆる物が誘惑の魔手を差し伸べてくるような
気がしていました。
では、それらの物を買いあさっていたかと言えば、
そんな事もなく、程々のお値段の物で十分に満足を
していたのでした。
と書いていると、とても堅実そうに聞こえるのですが、
実は、恐ろしい物に嵌ってしまったのでした。
それは、何と宝石。
今から考えると、20代前半の女子が着けたところで
似合う筈もないのに、何故か強烈に魅了されて、
ボーナスが出た時などに、ちょっと無理した額の品を
買っていました。
で、それらを着けるかと言うと、そうでもなく、
ただ、眺めて満足しているという、何の為に買うのか
分からない状況になっていました。
まぁ、似合わない事を悟っていたのでしょうね。
体調を崩した事から、仕事を辞め、転職した頃から、
熱が冷めたのか、そのような高額な宝石を買うことは
なくなりました。
せいぜい、アクセサリー感覚で着けられるアンティーク
リングをごくごくたまに買う程度です。
時が過ぎて、十分に宝石が似合う年代になった今、
昔のジュエリーを順にリフォームに出しています。
デザインが大げさと言うか、古臭いからです。
リフォームも決してお安いものではありませんが、
元々良いものを買っていたようで、どれもこれも
素敵に仕上がって戻ってきます。
本当に、よくもまあ、こんなものを買ったな、と今更
感心するやら呆れるやら…。
今なら、絶対に買わないな…と思います。
それだけに、あの時買っておいて本当に良かった
のかもしれません。
そして最近知った意外な事実。
およそ宝石などに興味を示さなかった母が、
ジュエリーを幾つも所有していた事。
どれもこれも、父がプレゼントしたもののようで、
着けることなく、仕舞われたままになっていました。
そして、昨日、「着けないからあげるわ」と中指の
爪ほどもあるトパーズのリングを譲り受けました。
シンプルなゴールドの台に嵌められたトパーズは
とても綺麗な橙褐色。
他のジュエリー同様、大切に、でも日常使いする
つもりです。












