埼玉県和光市の広沢エリアにある複合施設「わぴあ」の「わいわい広場」に植えられているクラピアに通根不良が起きてスカスカ状態になっているということを以前にお伝えしました ↷
その後の状況が報告されていましたので引用して記事にしたいと思います、わいわい広場クラピア維持管理方法検討についての状況報告 ↷
https://wapia.jp/info20231019/
引用記事→「クラピアの管理方法は、不織布を敷く、寒冷紗の使用や冬場の踏み入れを避けるなどが挙げられ、最適な方法を模索している」
通根不良でスカスカ状態
クラピア用の防草シートは使うなと言ったのに
最適な方法を模索しているようですが、何のために不織布や寒冷紗を敷くんでしょうか?事業者と打ち合わせを実施したと書かれていますが、事業者ってプロの外構屋さん?今の状態に不織布や寒冷紗を敷いても改善しないと思います。
※添付画像は「わいわい広場」のクラピアではありません、通根不良が起きてスカスカになっているクラピアの例です。
植栽シート(クラピア用の通根タイプの防草シート)を使うと直植えに比べると根の量が極端に少なくなります、根の量が少ないと擦り切れに対して弱く、根入りが悪いため冬枯れ時に枯死する割合も多くなります。
特に今回のような広場などにシートを使用すると、踏圧により地面が固化するのでますます根が張りづらい状況になります。
植栽シートはあくまでも粗放管理する、道路や河川の法面、畦畔、太陽光発電施設などの踏圧のあまりかからない場所で効果を発揮するものであって、学校や広場など人が頻繁に立ち入る場所には向きません。
極論から言うとシートを剥ぐか、シートに穴を開けて根の張りを良くしない限り、スカスカ状態はいつまでたっても改善しません。
このような失敗を繰り返さないためにも何度も言いますが、クラピア用の通根タイプの防草シートは安易に使用してはダメです、使い方を誤るといつまでたっても根が通らず、わいわい広場のクラピアのように生育不良が発生します。
シートの使い方の間違い
失敗例が多い植栽シート
生育状況は植え付けた地域の気候及び土壌環境や植栽方法によって左右されます、全てのクラピアがブログの内容と同じになるとは限りませんのでご了承ください、また記事内で使用しているシートは「クラピア用防草シート」ではありません、価格が専用シートの四分の一で売られている、国華園の不織布タイプの「透水防草シート」です。
クラピアと間違えてヒメイワダレソウ(リピア、リッピア)を植えられる方がいますが規制されているので注意が必要です、ヒメイワダレソウは生態系に甚大な被害を及ぼすおそれがあるとして生態系被害防止外来種リストに掲載され、重点対策外来種に指定されていますので植えないようにしてください。
※ クラピア ® は(株)グリーンプロデュースの登録商標です。
※ ミドリス ® は、ミドリス(株)の登録商標です。
※ ゴールデンスター ® は、キンボシ(株)の登録商標です。
※ アーシング ®(Earthing)は、(株)アーシングジャパンの登録商標です。