スプツニ子!インタビュー
両親は数学者。叔父、同じく。祖父、物理学者。ゴリゴリのサイエンス一家の血を引き継ぐ日英ハーフの理系女子。彼女の青春時代は、やはり 当然とも思えるほど従順に、数学やコンピューターサイエンスへと注ぎ込まれた。しかし啓示は突如として訪れるもの。ある日、アートという底知れぬ刺激物に手を差し伸べたとき、ベニテングダケともソーマとも言えるような禁断の味を知った彼女。かくして聖母マリアが処女懐胎したように、第2の人格とも言えるスプツニ子!は誕生したのだった。
実際、スプツニ子!となってからの快進撃は留まるところを知らない。2010年、ロンドンはRoyal College of Artでの卒業制作を皮切りに、そのとき生み出された3作品はわずか数ヵ月後、ヤン・ファーブルやマシュー・バーニーなどと共に、東京都現代美術館での企画展『東京アートミーティング トランスフォーメーション』に並べられた。翌年7月には太平洋を越え、ニューヨーク近代美術館(MoMA)での企画展に出展。21世紀の今なお鎖国スタイルを崩そうとしないスローテンポの日本において嫉妬するほど急進的に活躍している。
そんなスプツニ子!が生み出すもの。その代表として挙げられるのが、青いタヌキのポケットから出てきそうな、ありそうでなかったデバイスだ。たとえば代表作のひとつ『生理マシーン、タカシの場合。』では、スプツニ子!本人がタカシという男子に変身。女子になりたいという欲望を満たすため、 生理マシーンを装着する。これにより、生理による流血と鈍痛を疑似体験させるというものだ。その一部始終は映像に収められ、我々に提示される。女が男になり、その男が女に。スプツニ子!とタカシが混じりあったキャラは、これまで理解の限界に遮られていた性別のカベもヒョイと越えられることを教えてくれる。
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