黒潮に乗ってハンマーが日本近海にやって来るのと同じくして、
そいつらも近海に・・・どころじゃなく、
そいつらは上陸しちゃってるのです・・・・!!








昨日、
前々からどうしても会いたいと願っていたウミウシに、
会いに行ってきました。


ダイビングじゃありません。


潜らず会いに行けるアイドル。


そんなまるでAKBのようなウミウシです。




その名は、
アオミノウミウシ。





知ってます?

知る人ぞ知る、
知らない人は、
もちろん知ってるわけがない、
そんなUMA的ウミウシ。


それがこちら↓
LazyDays-blog

・・・・ヤバいでしょ、
美し過ぎるウミウシ。

・・・・「美し過ぎる」って形容詞が付くと、
世間では大抵そんな美しくないモノを指すようなので、
美しいウミウシ。にしときます。


手と足があるようにも見える、
何ともへんてこりんでありながら、
実にバランスの取れたアーティスティックな体型。

バッ!と手足(のように見える部分)を広げた時の、
まるで線香花火のような煌びやかさ。

ブルーを基調とした、
玉虫色に輝くメタリック感も堪らない、
何とも言えないクールな美しい体色。


かつ、
ちょっとキモい。


最強です。









ご存知でない方、
はて、
何で潜らず会いに行けるのか?

ちなみに出会いの場は・・・海水浴場。

イエス、オンザビーチ!




さて、
ちょっとマニアックなお話になりますが、
気になる方は、
読み続けて下さい。

気にならない方は、
・・・・読み続けて下さい。







ダイバーの常識から言うと、
ウミウシってのは、
海底付近をノソノソ這って歩いてる、
そんなイメージですよね。

中には器用に泳ぎまわる種もおりますが、
基本的には多分そんなトコではなかろうかと。

でもコイツは違います。
まるで違います。




まず、
食性について。

ミノウミウシの仲間は基本的に刺胞動物を食し、
その刺胞を体内に蓄え外敵から身を守るための防御装置として利用します。

で、
コイツの餌食となるのは、
クラゲ。

中でもカツオノエボシやカツオノカンムリ、
ギンカクラゲと言った、
体色ブルー系のクラゲたち。

なもんでこのウミウシも体色が美しいブルーなの。
食後の体の青の鮮やかさったらないんだから・・・・。


で、
このクラゲたちの共通項。

浮袋を備えており、
海面をぷかぷか浮遊している、ということ。


てことは、
アオミノウミウシくん、
当然海底に居たんじゃ飯にありつけないですよね。


はいそうです、
このウミウシ、
クラゲと同じくして、
海面をぷかぷかフロートしとります。


よーく観察してみると、
背中の中央部の体内に、
気泡が見て取れます。

そうなんです、
コイツも浮袋持ちです。

背中側に気泡があるので、
何度ひっくり返しても、
ちゃんと背中が上向きます。


↑の写真も、
背中の一部を水面から出し、
プカプカ浮いてる状態です。



で、で、
今のシーズン、
カツオノカンムリが黒潮に乗って日本近海を漂流しておりまして。

それを食すアオミノウミウシも、
同じく漂流中。


そこにある条件が整うと、
日本列島にも漂着する、と言うワケ。


その条件とは、
蛇行する黒潮が極力日本列島に近づき、
かつ南からの風が強く吹き続けた時。


・・・・と言うこと。






そんなこんなの情報を、
鎌倉方面でストランディングと言うんでしょうか、
海岸に座礁・漂着する生物の調査・研究をされている方から、
いろいろ教えて頂いたわけです。


で、
昨日向かった先が、

鎌倉は由比ヶ浜。


サーファーで賑わうビーチの波打ち際を、
カメラを持ってウンコ座りしてる姿が一つ。


それがボクです。



相模湾の中でも、
地形的に漂着物が溜まりやすいってのもあるんでしょう。
ストランディングにももってこいの場所のようです、ここ。






ちなみに、
昨日向かった理由は、

台風。

です。


こりゃ狙い目とばかりに、
南からいい風が吹いとりましたよ。



お教え通り、
わんさか漂着してるのを発見できました。






・・・・実のところ、
つい2週間ほど前にも探しに行ったのですが、
その時は見つからず。

どうやら自分が想像していたよりも、
うんと小さいらしい。




ガイドをしていた時は、
自分には「マクロアイ」が備わっており、
ちっちゃな水中生物を見つけるのは比較的得意と思っておりましたが、
すっかり陸上生物に戻った今、
そのマクロアイが鈍っておったようです。

(※マクロアイ・・・・マクロ目。小さい生物を見つけるのに適した目。あるいは広義で、マクロ愛と捉えることも出来るのであーる。)


でも昨日は見つかりました。


てっきり2cmくらいで想像してましたが、

センチじゃなくミリの世界でした。


そりゃ見つからんわな・・・・。


ちなみに、
前出の写真の個体で、
体長5mmほど。

もっと成長するものと思われますが、
そういう時期なのかしら?



でも一度見つかると、
目が慣れてきてどんどこ見つかること。

10匹見つけたところで、
もういいや、と終了。




しばらくタッパーに入れ観察してましたが、
実に面白い。

一緒にご飯のカツオノカンムリを入れてみたところ、
ガブりと食らいつき、
まーよく食うわ。

なかなかの獰猛っぷりも披露してくれ、
そりゃ共食いするのも何か納得な感じ。

あ、
共食い、
するらしいです・・・・。

LazyDays-blog







とまあそんな感じで、
見つけてからは夢中になっちゃって、
しゃがんで舐めるように探してたもんで、
ウエストポーチがびっちょびちょになってるのも気付かず。

でも一人興奮しちゃったな~。


海水浴行くと、
実はこんなんが皆さんのすぐ身近にいたかも知れないのです。

そう考えると、
何かいろんな意味でゾクゾクしちゃいますね~・・・・。






皆さんも是非探して見て下さい。
特にウミウシ好きの方々!
必見ですぞ・・・・!







続く・・・・