かつてヒッピー達に愛された島は
ビーチサンダルをペタペタいわせながら、空港の外に出た。
カティクランの空港は一部を改装&拡張しているようだ。
ほんの数年前に僕達が訪れた時からしても、変化している事がわかる。
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僕は出発前、フィリピンを旅すると決めてすぐに “現地の小さな代理店”、
ボラカイ日本語サービス (BJS) と数回にわたりEメールでやり取りを交わしていた。
今回の滞在のアシストをしてもらうべく。
BJS代表の小川さんはボラカイに永住し、
大手旅行代理店との関わりを一切持つことなく完全に地元に密着した代理店を
大勢のフィリピン人スタッフと共に切り盛りしている。
ユニークな経歴の持ち主である小川さんは、僕達にとってとても頼もしい存在だ。
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大きな荷物を引きずりながら歩く僕達の前方に、BJSの女性スタッフの姿が見えた。
ピックアップに来てくれていた彼女達と合流し、船着き場まで約5分のトライシクルでのドライブ。
僕は身を乗り出して辺りを眺め、心の中で前回初めて訪れた時の事を忠実に再現していた。
この島の魅力にすっかりとりつかれてしまった事を。
沖には島が見える。
僕達一行はバンカーボートに乗り換え、一路ホワイトビーチを目指した。
ボラカイ。
僕はこの島が本当に大好きだ。
およそ4キロという長い長い真っ白なビーチ。
砂はまるで小麦粉のように細かい。
ビーチロードと呼ばれる、文字通りビーチ沿いの道にレストラン、バー、ホテルなどが立ち並んでいてツーリストのほとんどが、その賑やかなビーチロードを中心とした街で過ごすけれど、長いビーチの両サイドや島の裏手にあたるビーチなどはビックリするほど静かだったりする。
ビーチロードの街、その街自体がオン・ザ・ビーチなのだ。
奇跡的なロケーションに度肝を抜かれたヨーロピアンが造ったリゾート。
素朴だった島はフィリピン国内でも有数のスーパーリゾートとなった。
かつてのボラカイを愛したヒッピー達は口々に、
「ボラカイはもう、TOO MUCHだ。」 と言う。
僕は決してそうは思わない。
そのセンチメンタルな気持ちもよく分かるが、比べてしまう事自体がナンセンスなのだ。
昔付き合っていたおとなしかった彼女が、何年か後に洗練された女性となって目の前に現れた時の嫉妬深い男の言い訳に似ている気がしてしまう。
とにかくボラカイは僕の望む最も理想的なリゾートのカタチの1つ。
これから先の予定は何も組んでいない。
気の向くままの滞在が始まる。
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ホワイトビーチがもう目の前だ。
僕は立ち上がり下船の準備を始めた。
桟橋のないボラカイは、ビーチにダイレクトに船をつける。
突っ込む、という感じだ。
重い荷物はポーターにまかせて、僕とカミさんはボートの縁から浅瀬の海に飛び降りた。
海は冷たくて気持ちいい。
*ボラカイ日本語サービス
http://www.geocities.jp/boracay_bjs/framepage10.htm

