クズザンポラ〜チミデカルです![]()
今日はブータンの珍しい動物ターキンについて書きます![]()
ターキン(Budorcas taxicolor whitei)はブータンの国獣として知られている
ウシ科の動物です。中国やインドでも生息しています。
日本では東京都の多摩動物公園、愛知県の東山動植物園で見ることができます。
ブータンでは標高2000メートルから4500メートルの山岳地帯、
特に北部、東部、西部の高地で見られます。
ターキンは大きな体を持ち、見た目は牛と山羊を合わせたようだと形容されます。
大人のオスは体重350キログラムに達することもあり、
肩の高さは1メートルを超えます![]()
体毛は茶色で厚く、標高の高い地域に適応するための保温効果があります。
夏には高地へ登り、冬には低地の森林に覆われた谷に降り、
数十頭から数百頭の群れを形成して生活します。
草食動物であるターキンは、竹の若芽、草、低木の葉などを主食とします。
時には立ち上がって高い枝葉を食べる姿が見ることもあります。
ブータンでのターキンの特別な存在は、外見や生態だけではなく、
神話的起源によっても裏付けられています![]()
15世紀の神聖で型破りな僧ドゥクパ・クンレーにまつわる伝説が最も有名です![]()
伝承によれば、彼が山羊と牛を食べ終った後、
残った骨を組み合わせて祈りを捧げると、奇妙な姿の生き物が生き返りました
それがターキンであると言われています![]()
ターキンは現在、危惧種として
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに載っています。
生息地の破壊、密猟、そして気候変動による脅威に直面しています。
これに対し、ブータンでは積極的な保護活動が行われています。
首都ティンプーに設立された「モティタン・ターキン保護区」はその代表例です。
この保護区にはターキン以外に他の動物
シカ、ヒマラヤヤギ、鳥と冬の時はヤクもいます。
私の住んでいる所から近いので昔から家族とよくターキンを見に行きました。
毎回ターキンを見に行く時を楽しみにしていて、
こんな珍しい動物を近くに見ることができて幸せです![]()
保護区は昔よりきれいに整備され、多くの観光客が訪れるようになりました。
ターキンは単なる動物ではなく、それは神聖で特別な存在を持っています![]()
ドゥクパ・クンレーはブータンの文化に深い影響を与えた人物であり、
彼の伝説と結びついたターキンは、多くの国民がふさわしいと考えています![]()
今日の言葉(ゾンカ語)
Dong Gyem Tsey : ドン・ギェム・ツェイ(ターキン)
保護区ではターキンとシカ一緒にいます。
僧ドゥクパ・クンレーです。


