こんにちは、レイ・ブータンです
ブータンの観光地として有名なのは断崖絶壁に建つタクツァン僧院の
タイガーズネストですが、山国ならではの「峠」も必見です
東西の車移動は標高3,000-4,000mの峠を越えることが多く、
峠は神聖な場所であり、観光名所にもなっています。
今回は「峠」の見所について、
ブータン公式ツアーガイドのジャムヤンさんにお聞きしました。
今月と来月の2回に分けてお届けします
“ブータンの峠は、ゾンカ語で「ラ」と呼ばれ、文化的・歴史的な
意味合いも持っています。有名な峠をいくつかご紹介します。
1つ目は、チェレ・ラ峠 (標高3,988m)
国際空港のあるパロ県から車で約1時間30分。最も標高が高く、
車での通行可能な峠の一つで、パロ県とハー県の渓谷が一望できます。
晴れた日には、国を代表する名山チョモラリ(標高7,314メートル)も望めます。
風に舞う祈りの旗(ダルシン・ルンタ)は、神々に祈りを届け、
すべての生き物に祝福をもたらすと信じられています。
2つ目は、ドチュ・ラ峠 (標高3,100m)
首都ティンプーから車で約1時間。
ティンプー、プナカ、ワンデュ・ポダンの3県を隔てる峠です。
ヒマラヤ山脈を見渡すことができ、眺望が楽しめるおしゃれなカフェがあり、
峠の観光では一番おすすめです。
108基の仏塔(チョルテン)は、2003年にインド政府反乱軍との戦争で命を落としたブータン兵士を追悼するために建立されました。
多くの旅行者が立ち寄り、祈りを捧げます。
3つ目は、ペレ・ラ峠 (標高3,390m)
ブータン西部と中部の境界で、起伏のある丘やシャクナゲの森が広がっています。
牧夫がヤクの群れを連れている姿を見ることができ、
渡り鳥の季節はバードウォッチングの名所としても知られています。
峠付近には旧道があり、昔はブータン各地を結ぶ重要な
貿易ルートとして機能していました。“
次号に続く。
編集部より
10月、ハーブ(レモングラス・ローズヒップ・サジーリーフ)の収穫地を
訪ねるため、ドチュ・ラ峠~トゥムシン・ラ峠を通り、
6日間かけて車で往復してきました
延々と車で移動し、4つの峠を抜けることで、
ブータンが標高平均3,000mの山国であることを実体験できました。
東西を移動する人達にとって山道は、崖崩れや落石の危険があります。
このため、峠は道中の安全を願い、リフレッシュする場所でもありました。
Instagramのハイライトに編集部が実際に訪問した
最新の収穫地の動画を掲載しています。
ぜひご覧ください。
https://www.prod.instagram.com/laybhutan/