最高裁の壁 | 弁護士 金英哲のブログ

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大阪のKIM法律事務所の弁護士です。

国を相手に弁護団を組んで戦った行政訴訟で、最高裁から決定通知が届きました。

長い年月をかけて一審で勝訴し、高裁で逆転敗訴してしまった事件です。

地裁と高裁で判断が分かれた事件なので、少しは期待できると思っていました。

提出した上告理由書・上告受理申立理由書は、二つ合わせると200ページにもなるもので、憲法違反や判例違反等、上告理由となる主張も数多くしました。

 

ところが、送られてきた決定書は、氏名欄を除くと1枚のもので、「上告を棄却する」「上告審として受理しない」という結論と、本件上告理由書が上告理由にあたらず、上告を受理すべきものと認められないという定型的な理由だけが書かれ、具体的な事件には一切触れていないものでした。

一体どうしてそのような結論となったのか、何度読んでも知りようがありません。

ただ大きくて頑丈な壁にぶち当たった感覚になります。

 

毎年国から数千万円が支払われる最高裁の裁判官には、人の人生を左右する自覚があるのでしょうか。どのような検討をしたのかすら具体的に示さないのであれば、仕事をやっていないのと同じではないでしょうか。