医療訴訟の解決 | 弁護士 金英哲のブログ

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先日、事務所の弁護士と共同で受けていた医療訴訟が終了しました。

 

この事件は、手術後に亡くなった方の遺族が病院を提訴した事件で、遺族たちから依頼を受けました。

ただ、死亡後に解剖をしなかったため、死亡の直接の原因が厳密に特定されていない事件でした。

依頼を受け病院と交渉をしたのですが、十分な賠償・補償の提案がなかったので、訴訟を起こすことになりました。

 

訴訟では、他の医者に意見を聞いたり医学文献を引用たりしながら、手術中やその後の管理に問題があったことを裏付けていきました。

また、手術前に、手術の危険性等について十分な説明をしていなかったのではないかという説明義務違反の主張もしました。

ただ、やはり解剖をしていないので、最終的な死亡の原因が厳密に裏付けられているのかどうか、若干の不安がありました。

 

そんな中、裁判所から双方に和解の勧告がありました。

遺族側は、このまま裁判を続けた場合の負担やリスクも考え、ある程度のまとまった金額の支払いを受けられるのであれば、和解を受け入れることにしました。

当初は話し合いに応じる意向を示さなかった病院側も、ある程度のまとまった金額を支払うことを了解しました。

こうして、訴訟開始から約2年がかかって、医療訴訟の和解が成立しました。

 

もちろん、和解が成立しても亡くなった方が戻るわけでもなく、支払われる解決金も訴状での請求額よりも低いので、遺族の方にとっての最高の結果とは言えないのかも知れません。しかし、病院から一定のまとまった金額の支払いを受けることで、遺族の方々の気持ちが少しでも前向きになってくれたのであれば幸いです。

 

専門的な医師の行為について病院を相手に戦うのは難しいですが、このように訴訟を起こすことで解決することもあります。

病院での死亡事故の場合、遺族にとって死体を切り刻まれるのが嫌だと思われるのは当然ですが、事後の補償や賠償を求めるためには、まず解剖をしてもらい、そのうえで弁護士に相談することをお勧めします。

 

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