[被]小説で考える~晩鐘(上・下) | LawBookギャラリー

[被]小説で考える~晩鐘(上・下)

著者: 乃南 アサ
タイトル: 晩鐘 (上)

「風紋」(まだ読んでいない)の後日談。

7年前に起こった主婦の殺害事件の被害者遺族と加害者家族のその後の人生を描いたもの。



犯罪被害の受け止め方は家族それぞれにより違い、時には傷つけ合ってしまうこと、

加害者の家族もまたある面被害者であり、人生が全く違ってしまうこと、

マスコミが年月たって被害者・加害者を扱うことの難しさとその波紋


などが織り交ぜられ、最後まで一気に読ませます。


主人公は事件当時高校生だった被害者の次女と加害者の長男(小学生)。


結末については意見は分かれるでしょう。

私は、救いが欲しかった、と思いました。


↓「風紋」はこちら

著者: 乃南 アサ
タイトル: 風紋〈上〉