野球選手の所得 | 法律税務研究会ブログ

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プロ野球が開幕しましたね。白熱した試合に一喜一憂されるファンの方も多いのではないでしょうか。

 さて,所得税法上,所得はその源泉ないし性質によって10種類に分類されますが,プロ野球選手の所得は何だと思いますか。答えは事業所得になります。

1951(昭和26)年に「職業野球選手等の所得は固定給である等,給与所得者であることの明らかなものを除いては事業所得」とする通達が出され,同年の直所2−82及び直所5-23の個別通達以後,全面的に事業所得として課税されることとなったのです。選手契約の実態が,

      選手は球団の指定する試合に出場することを約し,これに対し球団から出場契約料,試合出場料の支払を受けるものであり,これは芸能人が映画出演又は劇場出演契約により出演料を受けるのと同じであること

      報酬の額が当該選手の技能の進歩又は人気の高低により増減されること

      出場試合に要する用具等は全て選手の負担であること

等に変わってきたことが理由だそうです。

ただ,同じスポーツ界でも,力士は事業所得者でなく,日本相撲協会に雇われている給与所得となる(スポンサーから支給される懸賞金,優勝賞金,三賞賞金,引退興行の収益金等は事業所得,テレビ等の出演料,講演料等は雑所得,現役引退時に協会から支給される養老金,特別功労金等は退職所得に該当。)のが不思議でなりません。

ところで,職業野球選手の事業所得に係る必要経費は,選手が使用する用具等に係る費用で球団が負担するもの以外のもの,自宅と球団間の交通費で遠征のためのもの以外のもの,選手会の会費,私的なもの以外の交際費等が含まれ,自主トレに係る費用,栄養費,謝礼等は含まれないとされています。これら経費の合計額が給与取得控除額相当額(仮に給与所得者とした場合)に届くのか届かないのか。野球好き税理士としては気になるところです。

(上村 洋文:税理士)