お茶の先生の訃報が届き、お通夜で宇都宮へ行きました。

大学4年からお稽古を始めて、30年ほどご指導いただき、その後は親戚のおばさんのようなお付き合いをして、たまにお家にお邪魔しておしゃべりしたり、他のお弟子さんたちも一緒に集まってお出掛けしたりしていました。

コロナ禍で、殆ど交流がなくなり、たまには連絡しなくちゃ、、、と思いつつ、結局会えずじまいでした。

先生からは茶道を通じて日本文化の多くを学びましたが、お茶だけでなく、お着物や、四季折々の伝統行事や季節のお料理、花々の名前、、、私の人生を本当に彩り豊かにしてくださいました。

今、私が五感で感じる多くのことが、先生からの教えのフィルターを通して感じられているのだろうなぁ、と思います。

先生には感謝してもし尽くせないのに、この想いを伝えきれなかったことが心残りです。

 

四年前のお初釜では、まだまだお元気にお弟子さんをご指導されていたのに、こんなに早くお別れする日が来ようとは。

 

いつでも会えるから・・・なんてことは思わず、会える時にたくさん会っておきたいと心から思いました。

それが大切な人であればあるほどに。

帰りの駅のホームで降る雪を見ながら、一緒に冬の京都を歩いたことを思い出しました。