山椒が越冬し、花芽をつけた。
どうしたことだろう。
ここ数年、日当たりの悪い我が家の気候が変わっていくようだ。
山椒というと相性の良い素材で第一に思い出すのが鰻。
土用鰻として真夏に食べる習わしがあるから
つい山椒も夏の物のイメージがあるが
この花芽や
やわらかな新芽の香りで食すのもまた乙。
何でも開いた生が安かった、と旦那が鰻を買ってきたので
炭火で焼いたかば焼きに山椒の新芽を添える。
タレは継ぎ足しの自家製。
使うごとに醤油と味醂を足して沸かし
味を調える。
ちょうど筍の頂きものがあったので
これもまた炭火で炙り
山椒を添える。
筍は遠赤外線で焼くとホクホクした食感になり
何もつけなくても絶品。
山椒と口に含み、春の風味をカラダ中で感じる。
もっとも家族でそれを楽しむのは私だけである。
こっそり自分だけ添える密かな楽しみ。
朝の膳を久しぶりに筍ごはんにしてみた。
白たまりと酒、しょうゆを少々。
あえてだしは入れない。
素材そのものを味わいたい。
山椒はお約束。
新若芽の味噌汁を添え。
山椒は放置ベランダの放置栽培。
無添加味噌は自家製と頂きもののブレンド。
新若芽は伊良湖で激安で仕入れて、冷凍保存したもの。
筍は頂きもの。
という事で
この朝ごはんの原価はおそらく100円切ってる。
食の贅沢は
値段ではなく
心の満足度なのだ。と
沁み滋味思うのだ。
