2日の早朝にアメリカのデルマー競馬場で行われたブリーダーズカップ。
クラシックに出走したフォーエバーヤングが1着となりました。
日本調教馬としては、もちろん初の大快挙となりました。
その数時間後にはメジャーリーグの野球でも山本由伸選手がMVP獲得と
異国の地、アメリカで日本の馬や選手が大活躍という日曜でした。
競馬は天皇賞(秋)が行われ、ルメール騎手が勝利したことで
3週連続のGⅠ勝利という快挙が達成されました。
障害戦は土日とも京都で未勝利戦が行われましたので
そちらを振り返りたいと思います。
・11月1日(土)京都4レース ダ2910m
(栗東)
ビーアイオラクル
→9人気/5着
バラジ
→1人気/中止
ハイウェイスター
→6人気/6着
ブルーセルリアン
→11人気/9着
勝ちタイム:3分18秒8(曇・芝:やや重/ダート:不良)
障害2戦目のメイショウウネビが勝ちました。
体重はプラス8キロで510キロ。デビュー以来最高体重でしたが
太目には感じませんでした。
道中は5番手の内で脚を温存。距離損をしない追走。
最終障害を飛んで先頭に立つと、そのまま押し切りました。
初戦は勝ち馬から3秒以上離されましたが、見事な変わり身でした。
2着は関東馬のネイチャーシップでした。
2周目の向こう正面では、飛越の際にバラジに前をカットされる
場面もありましたが、再度盛り返す脚を見せました。
この日で障害戦は6戦目でしたが、全て固定障害のレースに出走。
初障害だった小倉戦以外は全て掲示板に載る堅実な走り。
次走も好勝負は必至とみています。
7番人気のアナザーエースが3着となりました。
ゲートは横を見ているタイミングで開いてしまい、後方から。
飛越はほぼ問題なく、1カ所だけ遠い飛越の場面がありましたが
おおむね、問題はありませんでした。
「馬体はもう少し、絞れた方が良いと思う」
というのは、レース後の井上敏樹騎手のコメント。
520キロを切るぐらいの数字だと、期待が持てそうです。
単勝2.5倍の1番人気に推されたバラジは最終障害の着地で躓き落馬。
競走中止となりました。人馬とも異状なしという報せは一安心でした。
途中までの飛越は、水壕で水しぶきが飛んだり、斜飛してる場面も
あったりと、まだまだ粗削りなレース内容でした。
それでも慣れが見込める次は、楽しみだと思います。
・11月2日(日)京都4レース ダ2910m
(美浦)
ウインシュクラン
→4人気/10着
フォワードアゲン
→6人気/9着
クリアクォーツ
→9人気/8着
(栗東)
アナゴサン
→5人気/7着
勝ちタイム:3分23秒2(晴・芝:良/ダート:やや重)
10頭立てだった、日曜日の未勝利戦。
初障害馬は4頭でしたが、初戦から結果を出せた馬はいませんでした。
1番人気のゲインサポートが8戦目で障害未勝利を勝ち上がりました。
好位2番手から積極的な競馬、3頭の叩き合いを制しての勝利。
障害戦では2度目の1番人気でしたが、それに応えました。
森一馬騎手は土日で連勝、今年の勝ち星を8勝としました。
2着はオステリアでした。前走3着に続く馬券圏内の好走となりました。
スタートは一息、それでも位置を取りに行き、勝ち馬をマークした走りは
鞍上の好判断もあったと思います。
とはいえ、この馬は脚を溜めても届かず、前に行っても末が甘くなり
勝ち切るまでには注文が付くタイプだとみています。
大崩れはしないと思いますが、連単系では買いにくいと感じました。
3着はシンガリ人気、10番人気のボエームでした。
スタートこそ遅れ気味でしたが、1周目の3コーナー過ぎからハナに立ち
軽量を活かした乗り方に見えました。
2戦目で変わり身を見せましたが、斜飛も目立っていた印象があります。
さらに上積みがあるとは思いますが、全幅の信頼はまだ危険かもしれません。
初障害だったウインシュクランはスタート直後こそハナに立ちましたが
行きたがるあまり、飛越が雑になってしまい、飛ぶたびにポジションを
下げてしまう内容でした。頭を上げてしまうので、その癖を矯正する
必要がありそうですが、和田正一郎調教師と石神深一騎手のコンビなので
馬具などで工夫してくるかもしれません、次は馬装にも注意したいです。