今年最初のJRAのG1競走、フェブラリーステークスが終わりました。
レイチェル・キング騎手騎乗のコスタノヴァが勝利。
女性騎手による平地G1競走初制覇という偉業が達成されました。

障害戦も小倉で行われました。
23年ぶりの珍事もあるなど、こちらも話題となりました。
土日に行われた未勝利戦を振り返ります。


・2月22日(土)小倉5レース 芝2860m
(美浦)
エコロマーベリック
→6人気/1着

勝ちタイム:3分16秒4(晴・芝:良)

土曜日の未勝利戦は1着同着。
長距離を走り、飛越センスの差も出る障害戦は、平地に比べると
着差が大きくなりやすいですが、1着同着はレアケース。
今回の1着同着は2002年9月の阪神での障害未勝利戦以来、23年ぶりでした。

1頭目は2番人気のタロントゥーズ。障害5戦目での勝ち上がりとなりました。
父のダイワメジャーは障害に強い種牡馬とされています。
メイショウコホク、モントライゼに続いて、産駒は今年障害で3勝目です。

もう1頭の勝ち馬は初障害のエコロマーベリック。
気難しい馬というコメントがあったので初戦は無難に回ってくるだけかと
思いましたが、草野太郎騎手はバンケットの前から鞭を入れて気合をつけると
向こう正面でも着地後に鞭を入れるなど、馬に気合を入れ続けました。
最終障害を飛越した際は2頭横並び、そのまま鼻づらを並べてゴールでした。

3着は10番人気のプリンセスララア。障害13戦目で初の馬券圏内でした。
8歳牝馬、正直この激走は予想できませんでした。
チークピーシーズ着用で、行きっぷりが激変。自ら動いて好走しました。
ただ、時計が掛かったことも好走の要因かもしれません。
次戦はしっかりと相手関係を含めて見極める必要がありそうです。

1番人気に推されたフリーダムレインでしたが5着でした。
マイネルメサイアとの逃げ争いに巻き込まれたという展開が全てだと思います。
じっくりと脚を溜める乗り方が合っているのかもしれません。

9着だったマイネルメサイアは鼻出血があったため、この着順も仕方なし。
フリーダムレインとの逃げ争いと、展開も向きませんでした。
次走は見直しが必要、この着順で人気を落とすようなら妙味ありかもしれません。


・2月23日(日)小倉4レース 芝2860m
(美浦)
ブレガーロード
→11人気/中止
ストラクチャー
→10人気/8着
ネイチャーシップ
→6人気/7着
(栗東)
メイショウドウドウ
→9人気/中止
アナザーエース
→7人気/10着

勝ちタイム:3分13秒2(曇・芝:良)

日曜の未勝利戦で初障害馬は馬券内には入りませんでした。

障害2戦目、2番人気のサンデーヒーローが勝ち上がりました。
中団で脚を溜めながら、飛越も問題ありませんでした。
最終コーナーでの手応えも抜群で、馬なりで先頭に立つ強いレース内容。
前日の未勝利戦より3秒以上、早いタイムで優秀な内容でした。

2着は障害3戦目のゲインサポート。
飛越はまだ数回、危なっかしい場面がありました。
それでも一戦ごとに着順を上げており、センスはある馬だと感じます。
ただ次も全幅の信頼を置けるか、というと疑問。
何か一つ歯車が狂うと飛越で失敗する可能性もあるため
次は注意が必要だと感じました。

5番人気のアルカンサスは3着でしたが、カラ馬から不利を受ける場面も。
襷コースの手前でカラ馬の影響で外に振られていました。
行き脚がつくと最後まで伸びたので、それが次に活きるかもしれません。

1番人気のヴィクティファルスは4着でした。
向こう正面で置かれ気味になりながらも、鞍上のアクションに応えて
伸びてはいましたが、まだ飛越に危ない場面もいくつかありました。
今回も平地の脚だけで4着を確保した感も。
次も人気するようだと、少し危険な気がしました。