『養子を受け入れるかもしれない。
審査に通ればの話だけどね』
この夏中に親族への報告を終わらせるのが目標だった。
帰省の時に顔を合わせたり、連絡を取り合う親族への報告は無事に終わった。
両親からは同意を得ていたが、その他の親族へも伝えておきたいと思っていた。
直接聞いた、聞いてない、いつ聞いた?と気になるようだ。
又聞きを嫌がる親族もいる。
私の親族は結びつきが強い分、何でも知っておきたい人が多い。
みんな心配そうにはしていたが、反応は薄かった。
本音を飲み込んだのかもしれない。
まさお側の親族はある程度ドライなので、こういうことに関しては楽だ。
理解も早く、まさおが決めたことに口出ししてこない。
里親研修の時に、養子の受け入れに反対される人もいると聞いていた。
後継ぎや相続のことで揉めることもあるそうだ。
そうならないように、慎重に進めた方が良いとアドバイスをもらっていた。
今のところ、頭ごなしに反対する人はいないので、このまま順調にいってほしい。
あとは審査次第。
自分たちにできる準備を、粛々とやっていこう。
秋には決まる。