こんにちは
さてさて第4話。
『最初から読みたいよ!!』という方はこちらを読んで下さるとウレシイです
↓↓↓
いつかストーリー第2話 気分はエロ監督 妄想ガールのごっこあそび編
いつかストーリー第3話 アトピーで苦しかったけど幸せだった日々
さて、今日は私の人生の中で、初の重い思い出
【いつかストーリー第4話 ~悔やんでも悔やみきれない過去編】
小学校からの友だちで
連絡を取り合っているのは唯一Aちゃん
Aちゃんと仲良くなったのは小学校4年生の頃でした
仲良し3人組も結成しました
そんな平和に暮らした4年生の後半まで
わたしの平和な日々は変わり始めます
仲良し3人組で階段を下りていると
『ちょっと待ちな』
スケ番のような台詞で
呼び止められました
階段の上に居たのはひとつ年上の女の子たち
地域で一目置かれている
バレエボールクラブのメンバーでした
『あんた、生意気なんだけど』
確かこんな言葉だった
その後何を言われたのか
覚えていないほど
頭の中が真っ白になりました
とても怖かったです
始めての経験に本当に怖かった
怖くて何が起きたのか理解が出来なくて
泣きながら家に帰りました
だけど私が最も怖かったのは
『生意気だと言われた自分』でした
一緒にいてくれた3人組の中で
名指しされたのは私だけ
何をしたわけでもないのに
そんな風に言われた自分が怖くなって
そう言われてしまった自分を責めて
逃げ場のない自分との戦いが始まりました
私は自分の心の守り方を
知らなかったんです
私、生意気に見えるんだ
私、生意気な事をしてしまっていたんだ
私は生意気な人間
名指しで呼び出しをくらった人間
他の誰でもなく、あの人たちから名指しで
生意気だと見える人間なんだ
そんな思いが渦を巻き
自分を責め続けました
なんでわたし??
どこが??
とは思う事が出来ず
自分の中に居る生意気な人格を責めて責めて
1人苦しい日々を過ごしました
本当はその子達にとって
ちょっと気に入らなかっただけ
かも知れないのに
私にはそれが分からなかった
5年生になると
一番自分らしく一緒に居られた
Aちゃんともクラスが離れてしまいました
『あんた○○ちゃんと喧嘩したんだって??』
ある時また同じ先輩がやって来て
また囲まれました
○○ちゃんとは
少し目立つタイプの同級生
彼女もまた
バレエボールクラブのメンバーでした
どんどん人を嫌いになりました
自分の事も嫌いになったのでしょう
人を睨みつける練習をして
ムカツク子とは口を利かなくなりました
私はいくつかに分かれたクラス内グループの
リーダー的な存在になっていました
6年生になってからは
先輩たちは隣の中学からやって来て
私を囲んだり
私を見つけては睨んだり
して来るようになりました
負けたくないという思いから
そのうちにムカくつ事やムカツク相手を
探しながら生活する様になりました
敵か味方かクラス中がそんな標的になって
私と他のリーダー格の数人に
入れ替わり立ち替わり
取り巻きが付いては離れて
呼び出し、悪口、無視の
バトルが絶えなくなりました
卒業を1か月前に控えた給食の時間
忘れもしない節分の日
入れ替わり立ち替わり
私の味方でいてくれた友だちを含めた
全員が私に背を向けました
全無視をくらったのです
自業自得だったので
とても孤独でしたが
仕方がありませんでした
学校に行くのも嫌だったけど
気の強かった私は
弱みは見せたくないとも
思っていました
罪悪感でいっぱいでしたが
母は私が被害者だと思っていたらしく
担任に相談したりした様でした
『いっちゃんが可愛そう』
そう思って庇おうとしてくれていた母に
私も加害者だったと
告白できたのは
時間が経ってからの事でした
母に言えない罪悪感にも
毎日押し潰されそうな気持でいっぱいでした
実はこの時
我が家は隣の市のへの
引っ越しが決まっていました
中学校入学と共に
学校の全員と離れて
全く知らない中学校に入学する
卒業までの1ヶ月間
男子以外の誰とも口を利かず
もちろん引っ越しの事も誰にも言えず
ただただ時間の経つのを待ちました
卒業式の日
担任からの一言で引っ越しを告げられ
誰一人にも惜しまれる事なく
その地域から離れることになりました
2年間に及ぶ
学級戦争が終わりました
自分の事が大嫌いになりました
罪悪感と共に暮らす
長い長い後悔の始まりでした
罪悪感という重い心と共に
『私は性格の悪い人間だ』
というレッテルを自分に貼りました
この時の経験は
私の中で今でも続く
しこりになっています
私が無意識のうちに
子どもたちのセルフイメージを
高く持てる様に
育てて来たのは
この経験があったから
だと思います
セルフイメージを高く持ち
まず最初に自分を責める事に
疑問を持つ
自分を大切にしていれば
相手の感情との境界線も
きちんと保つ事ができるのです
子ども達が
お友だちを大好きで
みんなに愛されて育っている事が
何よりの救いです
優しい心でお友だちと笑いあう姿に
羨ましささえ感じる事があります
誰かに出会う度
『いつかっていいよね!!』
『いつかの事好きだよ~』
と言ってもらえる度に
自分がこんなにもこんなにも
嫌なやつだった事を
告げたくなります
だから誉めないで
幻滅させたくない
と思って来ました
いつもいつも怖くて
友人が出来て仲良くなる度に
この事を告げていました
この事を知らないまま
仲良くなってしまったら
なんだか嘘を付いている様で
この事を打ち明けるまでは
いつも罪悪感に押しつぶされる様な
気持になっていました
夫と結婚する前にも
この事は聞いてもらっています
『小学校の頃の事を
そんなにも反省して
思い続けてるって
いつかは優しい奴だよ。』
と言ってくれた先輩がいました
許される事はないけど
とてもありがたい言葉でした
今このブログを書いている私も
この事を書くのは
とてもとても怖くて情けなくて
あの頃のクラスメイト達にも
申し訳ない気持ちが溢れます
もしあの時
私の隣に大人になった
今の私が居てあげられたら
『どんなに恥ずかしくてもどんなに苦しくても
みんなに謝って、さよならを言ってごらん。』
そうやって謝れるまで
側にいて謝らせてやりたかった
そう思います
かばったり守ったりするだけではなく
感受性の固まりの様な私に
心の話をしてやりたかった
今年の夏、この話を近くの牧師先生に
聞いていただく機会がありました
『もう時間をかけて十分反省したのよ』
と言って下さった先生の言葉に涙が出ました
そして、もし行かれるなら
その場所に行ってみて
心の中で『ごめんなさい』と言ってごらん
というアドバイスを頂き、行ってみる事にしました
久しぶりに覗いてみた小学校は
あの頃の私の世界、全てだったのに
世界だと思っていた校庭も校舎も裏山も
世界というには程小さくて
こんなに小さな枠の中で
お互いの心を疲弊させていたのかと
あの頃の私たちを思いました
時間は戻らないけれど
少し前に進んで良い様な
そんな気持になりました
2年間に及ぶ学級戦争を終えて
小学校を卒業した私は
誰にも言っていなかった
引っ越し先の中学校に入学しました
本当に嫌な奴だった私の過去を
お読みいただき
ありがとうございました
嫌な気持ちになったり
怒りを覚える方も
いらっしゃったかもしれません
ありがとうございました