子ども発達インストラクターの相澤陽子です。

随分久しぶりの更新となってしまいました。

リトミックのレッスン以外にも、発達に困りごとを抱えている子供達の保護者向け勉強会を企画したり、生徒さん保護者の方の個別相談を受けたりして、「適正な支援とは?」を考える機会をたくさんいただいています。

今日は
・落ち着きがなく
・気に入らないことがあると暴れる
お子様のママと個別相談してきました。

主に
・暴れてしまう時、脳はどんな状態になっているのか
・そんな時にはどのように対処すれば良いのか
という事をお話ししました。

とても納得してくださって、ご家庭での接し方にヒントが見つかったようで、お役に立つことができてとても嬉しいです。

パニックって「暴れる」だけではないのです。
「フリーズする」のも「激しくなじる」のもパニックです(必ずしもその行動=パニックではありません)。
「暴れる」以外のパニックはなかなか気が付きにくく、単に「わがまま」とか「緊張しやすい子」というふうに済まされてしまう事が多いですが、「今脳の中で混乱を起こしてしまっているのかも?」と気がついてあげられると本人の生きやすさが変わってくると思うのです。

とっても笑顔が可愛いAちゃんが、いつも大事な時にはしかめっ面になり、本番中にもかかわらずお友達に注意してしまったりしていました。
怒っているのではなくて、「自分の中で思い描いていた設計図と違う事が起きたのでパニックになってしまった」のです。

まだレッスンに通い始めて間もないBちゃん。
教室に入るのは問題ないのですがレッスンが始まるとテーブルの下に潜り込んでしまいます。
彼女にとっては環境刺激(慣れない人、場所、空気、音など)が強すぎるのです。
自分から落ち着く場所を求めて低い位置に身を置いているのですが、これに気づかずに注意したり無理やりテーブルから出させたりしたらパニックになってしまいます。

いずれの場合も、パニックは繰り返させないことが大切なので少しでも早く気づいて要因を探ることが大切です。

今日面談したママは「暴れる理由がパニックだとは知りませんでした。家での言動を振り返ると思い当たることばかりで驚きました!」と納得してくださって一安心。
「うちの子が障害者だって言うんですか⁈」と受け入れられない親御さんもいるので、初めにお話しする時はとても緊張しますし、親御さんのこともよく観察してアプローチの方法を考えます。

私自身も息子の特性を受け入れる覚悟ができるまで一年かかったので笑、保護者の方が受け入れられない気持ちはすごくよく分かります。
でも保護者の方が一番の味方なので、
「なんでこんなこともできないの⁈」
「私がもっと厳しくすればよくなるのかしら」
と困ってしまう前に、少しでもお子様の行動の理由や特性について理解することができたらお子様も親御さんももっともっと楽になると思うのです。

レッスンに通ってくださる皆さんが少しでも楽になれるヒントを得ることができれば嬉しいです。