ご覧くださりありがとうございます。

ブログの中でもちょいちょい登場する息子ですが、、

とにかくもう困っていて…

・朝起きれない
・何かしている途中で気になったら他のことをしてしまう
・テレビを消せない
・怒られると癇癪起こして大暴れ
・お風呂に入らない
・指や爪が汚い
・妹たちや私のおやつを勝手に食べる
・親の財布からお金を取る
・嘘をつく
・妹のおもちゃを取る 
・食事の時に背中が丸い&左手を下に下げる

学校では
・忘れ物が多い
・字が汚い

などなど。

息子の存在がストレスで仕方なかったのです。

今4年生の息子ですが、小学生になった頃から
「もしかして発達障害かも」
と思い始めました。

よく「発達障害は親のしつけのせいではない」と言われるけど、それは「発達障害」と診断された場合の話であって、「そうなのかも??」と思っている段階では「私のしつけの問題かも?」と思うこともあって試行錯誤して疲れて怒って…の繰り返しで。

今でこそ勉強して、『発達に特性のある子は特別なギフトを持った子』と思えるようになったけれど、当時の私は『発達障害』という言葉の持つ意味が、息子に対して思い描いていた将来を全て打ち砕く威力を持っているようで、受け入れがたい気持ちでした。

職業柄「どんなお子様でもその子にしかない宝物を持っています!」と皆様にお伝えしているのに、一番大切な我が子の「宝物」が見えない。
綺麗事を言ってもやっぱり自分の子のこととなると『障害』は受け入れられないのかな、もし診断がついたら私は嬉しいのかな?やっぱり悲しいのかな?ってずっと考えていたら時間だけが経ってしまって。

そんな時に

「子ども発達インストラクター」の資格と出会いました。
今までも資格の勉強はしてきて、それなりに私の人生の糧になってはいるけれど、ここは全然違った。

ここでは「発達障害」を治すための勉強は何一つしなかったのです。

受講者全員が発達障害のお子様を持っていて、次々に悩みを悲痛な面持ちで伝えていくのですが、先生は全部それを笑い飛ばして「うん、あるあるだよね!すごく賢いじゃない!」などとすぐさまポジティブな答えを返してくれるのです。

『発達障害』というイヤ〜な言葉の響きがキラッと変わった瞬間でした。

ずっと見えなかった息子のいいところが実はたくさんあった事に気づきました。

「良いところ」と「悪いところ」って紙一重で実は同じ場所にあるのです。
「悪いところ」しか見えない時はそっちに光が当たっていてその裏側にある「良いところ」が真っ暗で見えない。
逆に「良いところ」に光が当たっている時は良いところがよく見えて「悪いところ」が真っ暗で見えない。
「悪いところ」は悪いところで、決してなくならないのです。
それをわざと見ないようにしたり見えているのに我慢しようとするからストレスが溜まっちゃうんだな。

息子の場合、
「自分の興味のある事にものすごい集中力を発揮する」

つまり、興味のない事はやらないんです。
・身の回りの衛生を保つ事
・人にどう見られているか
は全く興味がない。
興味がないことはやらないんだってことが分かると、今までと接し方が変わってきます。

まず
「なんでできないの?」
「もう何回も言ってるよ!」
「それくらい言われなくても分かってやってよ!」
がなくなりました。

だって、興味がないんだも〜ん^_^

「この子は興味があるもの、やる気がある時にはちゃんとやれる子なんだ」
って信じることができたから、毎朝起きれないのなんて大したことじゃない。
興味がないもの、だけどやらなきゃいけないものは私が手伝えばいい。
私が出来ない事は息子が手伝ってくれる。

そうやってみんなが苦手なところを助け合っていけばいいじゃない?

できないところを「治そう」と思うのはなぜ?
その子の将来が困るから?

子どもは親とは違う人格で、もう素晴らしい人生を自分の力で立派に歩いています。
いつか恥ずかしい思いをするかもしれない。
いじめられるかもしれない。
いじめる側になるかもしれない。

そうやって子どもが自ら経験して心で感じて解決していくことが「人生を自分で歩くこと」。
親にできることは「頭を下げること」くらいかな。

親にできることは「手伝うこと」。
「親の思い通りにすること」ではないのです。

そんなふうに考えるようになったら、
なんと!
・字が綺麗になった!
・お金を取らなくなった!
・忘れ物が減った!
・テレビを消せるようになった!
のです!


何も注意していないし改善努力もしていません。

ただ、
「あなたはそのままでいいんだよ」
と伝えただけ。

「ありがとう」が増えただけ。

「今悔しかったよね、分かるよ」と共感が増えただけ。

あとはちょっとしたコツがいくつかあるけれど、それは講座の中でお話しするので秘密です。

今日はこれから息子とWISKを受けに行きます。

WISKとは発達にどのくらい凹凸があるのかを調べる検査です。
以前は出来ないところを改善する為に行われていた検査ですが、今は出来るところを知って伸ばして行こうという目的に変わっています。

息子も私も今日の検査で息子のどんな得意な事が見つかるのか知りたくてとっても楽しみにしています。

発達が平らな人なんて1人もいない。
みんな多かれ少なかれ凹凸があるものです。
その差が大きいのがいわゆる「発達障害」。

「発達障害」ってまだまだアンタッチャブルだけど、どんどん公表して出来るところは助けたり、苦手なところは助けてもらったりできる社会になったらいいなぁ。

そんな私が主催している
ラトレリトミック&チェロ教室は

子育てママの相談会も行っています。