おはようございます。
中学生の皆さんは期末考査まで8日前となりました。
さあ、ここから一気に仕上げていきましょう
さて、保護者さまのご相談内容が進学相談とともに教育相談が増加傾向でございます。特に中学生の保護者さまからお子様の反抗期に関するご相談をいただきます。
最近の調査では、男女差はございますが、ざっくり申しますと、
反抗期アリ→60% 反抗期ナシ→40%のようです。
定義を共有します。(反抗期とは)
人の精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否、抵抗、反抗的な行動をとることの多い期間のこと(心理学辞典,1999)
反抗期は時期が2回ございます。
第1次反抗期:2〜3歳頃。イヤイヤ期とも呼ばれ、自分でやりたいという自己主張が生まれる時期。
第2次反抗期:小学校高学年〜中学生の思春期に訪れる。自立心が芽生え、親や大人を否定して自分の価値観や自我を確立していく時期。
保護者さまからいただくご相談はもちろん第二次反抗期です。
この時期は脳がさらに発達し、大人に近づいていく時期でもありますが、コントロール機能は未熟なため衝動的な行動が多くなるのが特徴です。
反抗期には、当然メリットがございます。
⑴人生哲学の土台を固める
この時期は世の中の当たり前の価値観に疑問を持ち始めます。「勉強をなぜするのか?」「なぜ協調性が大事なのか?」当たり前の価値観に疑問を感じ考えはじめます。自分なりに考えることで、生き方の哲学を作り上げていきます。
⑵対人関係を築く力を身につける
保護者さまとぶつかり合うことで、主張すること、折り合いをつけことを練習していきます。さまざまな葛藤を乗り越える中で、バランスの良い判断ができるようになります。社会に出てから適切な対人関係を築く力を育みます。
⑶独立精神を養う
親から養ってもらうことに、恥ずかしさや、自分の無力さを感じ、独立精神を養っていきます。親に対してイライラすることで、自分で生きて行くための力を獲得するモチベーションに変えることができます。
反抗期には残念ながらリスクもございます。
⑴劣等感が増大する
他人と自分を比較し、理想と現実とのギャップに悩むことが多くなります。この時期のお子さまは、視野が広くなるとともに自分のことも周囲のこともよく見えるようになってきます。容姿や学力、運動能力の差を実感し、理想と現実のギャップに悩み葛藤するのです。やり場のない不安から、自らストレスを大きくしてしまうこともあります。
⑵非行行動につながる
思春期はストレスが大きくなります。一方で心はまだ未熟な状態です。心の葛藤の処理がうまくできなくなると、暴言、暴力行為、性的な逸脱などの行動につながります。
⑶SNSでのデジタルタトゥー
現代ではSNSが普及し、誰でも気軽な投稿ができるようになっています。この時、SNSを使って社会において問題のある動画や文章を投稿することで一生残るデジタルタトゥーになることもあるので注意が必要です。
《対応法》としまして
⑴暖かく見守る
例)朝は必ず「おはよう」と挨拶する、食事を一緒にする
⑵大人として接する
お子さまが主張してきたときには、お子さまの考えをしっかりと聞いてから保護者さまの意見を伝えるようする。
⑶限界設定はしておく
一線を越えた言動があった場合には、毅然とした態度で指導をする
「反抗期だから仕方ない…」と、お子さまの反抗的な態度を放置すると問題が大きくなってしまう場合もあります。
⑷雑談を大事にする
毎日雑談する時間を取ると、お子さまの表情の変化、声の抑揚の変化などに感じやすくなり、問題に早めに対処できるようになります。
⑸親が余裕を持つ
お子さまの反抗的な態度に振り回されてしまうと、保護者さまの方が過度のストレスに悩まされてしまいます。「反抗期は自立に向けた通過点、いつかは終わる」と捉えて8割ぐらいの力で、ある程度見守るくらいの方がちょうどよいです。残りの2割は休憩
思春期のお子さまは、行動範囲も広がっているため、保護者さまの目が届かなくなる時期です。大事なことは、日々の変化を感じ取れる家庭環境を作ることです。
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【芦屋の塾講師】
大手学習塾時代は、授業アンケート№1講師として活躍し、高校受験部門責任者として合格実績と在籍数アップに貢献。
ラトル設立後は、経営のプロを目指してMBAを取得し、大学院博士課程にて『学習習慣』を研究。
現在、アカデミックでおもろい塾講師&学習塾コンサルの二刀流に挑戦中!
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