世界の植物園-No.15 -シンガポール植物園 Singapore Botanic Garden
●園内に保護されている熱帶雨林
シンガポール植物園 Singapore Botanic Garden
シンガポールの観光名所の一つである「シンガポール植物園」は、オーチャード通りの西端に位置している。
シンガポール植物園の歴史は古く。1822年に東インド会社の植民地行政官だったトーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿によって設立された。
英国の植民地植物園として発足したもので、そこには商品価値が高いナツメグやクローブ、カカオなどの熱帯の植物が試験的に植えられていた。1877年には東南アジアで初めて、ここでゴムの木が植林され、マレーシアのゴム産業の起源いわれている。
ラッフルズ卿は、植物学者アーノルドとともに「ラフレシア」を発見したことでも知られている。属名にラッフルズの、種名にアーノルドの名を付して「ラフレシア・アーノルディ」という学名になっている。
1829年に一度閉鎖されたが、1859年になると、現在の場所に再び開園され、52ヘクタールほどの園内には、国立ラン園、乾燥帯植物区、パイナップル科やヤシ科のコレクション、有用植物区、水生植物園などがある。マレー半島の熱帯雨林を保護する区画も設けられている。
園内で人気があるのが国立ラン園(ナショナル・オーキッド・ガーデン)だ。世界最大規模の園内には、約1,000の原種、約2,000の交配種の洋ラン、約6万株が栽培されているという。
●国立ラン園の入り口
■シンガポール植物園公式HP
http://www.sbg.org.sg/
※ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Garden By The Bay) 2012年6月29日、総面積110ヘクタールという広大な敷地の植物園がシンガポールに開園した。園内は、ベイサウス、ベイ イースト、ベイ セントラルの3つの庭園から構成される計画で、まずはマリーナサウス地区にある、敷地面積が54ヘクタールほどのベイ サウス(Bay South Garden)がオープンした。
ベイサウスには、フラワードーム、クラウド フォレスト、スーパーツリー、ヘリテージ ガーデン、ワールド オブ プランツ、ドラゴンフライ&キングフィッシャーレークの6つの施設がある。植物園の巨大なガラスのドームがあり、中には常春の草花が茂り、寒冷な高山が再現されている。高さ50mの人工の木「スーパーツリー」には回廊が設けられている。
※まだ、ここには訪れていませんが、シンガポールの勢いというか、植物への関心には圧倒されます。ぜひ行ってみたいと思っています。
■ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ関連HP
Gardens by the Bay' from Day toNight というビデオが新公園をうまく紹介しています。
http://www.goodhomeideas.blogspot.com/2012/07/