今日は自宅サロンでのマリアージュ講座でした
フランス地方料理をテーマにしたマリアージュ講座の第一回。
記念すべき(?)初回は、アルザスの地方料理です。
前菜はタルト・フランメ。
アルザス風のうす焼きビザです。
天然酵母で作った生地を薄くのばし、具はベーシックに玉ねぎとベーコンのみで。
新玉ねぎをたっぷり使って、優しい味わいのピザになりました。
メインはローストポーク。
7名だったので、1kg強の大きな塊をココットでゆっくりじっくり焼き上げました
ソースにドライプルーンを加え、付け合わせにも生のプラムを添えて甘酸っぱさをプラス。
旬のズッキーニやアスペルジュ・ソヴァージュも、ちょうどいいアクセントになりました
最後はデザートの代わりにチーズ。
アルザスのウォッシュ、「アフィネ・オ・マール・ド・ゲヴュルツトラミネール」と、
ドイツのブルーチーズ、「ババリア・ブルー」を用意しました。
そしてそして、お料理に合わせたワインたちはこちら~
「あえてアルザス以外のワインでマリアージュ」するというのが今回のポイント
ワインと料理は地方で合わせるという原則を踏まえて、
さらにもっと自由な発想でマリアージュを組めるようになってほしいな、と思ったからです。
タルト・フランメには、華やかな香りとコクがありながらキリリとした酸のある、
フェルミエのアルバリーニョ。
玉ねぎの甘み、ベーコンの旨みによく合いますね~
そしてメインには、何とスペインのグルナッシュ
とはいえ、こちらのグルナッシュは本当にクリアで、エレガントな香りと綺麗な酸味が特徴。
アタックの甘さと濃縮した果実の香りに、プラムのソースがぴったりでした
最後は、裏の裏をかいてのアルザスワイン
ゲヴュルツトラミネール・ヴァンダンジュ・タルディヴ、2000年です。
べたつかずさらりと香り高い甘口で、ブルーはもちろん、
ウォッシュチーズともしっかりマリアージュしてくれました
ワインは必ずブラインドでお出しするのですが、意外な組み合わせに驚いた方も多かったかも。
予想外の大物カップル誕生!みたいな雰囲気でしたね~
来月からも、「フランスの地方料理を学びながら世界中のワインを楽しむ」という
混沌とした講座が続きます
「ああ、この料理、私だったらこんなワインを合わせるな~」
なんていう想像力を働かせながら、斬新なマリアージュを楽しんでもらいたいです