不登校やひきこもりと、夫婦の関係は関連があるのだろうか?そう考える方もいらっしゃると思います。
「うちはあまり夫婦の仲が良くないから……」
「夫婦の会話が少ないけど、子どもに影響するのだろうか?……」
今日は夫婦関係と不登校、ひきこもりの関連について見ていきましょう。
1. 夫婦の関係性の影響について
不登校やひきこもりにはいくつかの要因が重なりあいます。
その中に「家庭環境」も含まれ、親子関係はもちろん、夫婦関係も影響の一つになります。
夫婦の関係性が良くないことで、子どもが家庭内で気を遣い夫婦間のバランスを取る役目を担うことがあります。
ときに父と母の間に立ち「メッセンジャー」の役割を担い、母の意見を自分が父に伝え、また父の意見も自分が間に入って母に伝える役割を担います。
「この言い方をしたら、お母さん(お父さん)は傷つく」と考え、自分なりにマイルドな言い方に変えたりもします。
家族でご飯を食べていても、妙な緊張感に包まれているため、話題を提供したり、無理に明るく振る舞うこともあるでしょう。
家庭では安心して気楽に過ごしたいのに、それが叶わないとき、子どもたちは学校や社会でも疲れ、家庭でも疲れるという状況に追い込まれます。
このことが要因となり、次第に学校に行く気力を奪ってしまう、ということは当然に考えられることになります。
つまり不登校やひきこもりに、夫婦関係の悪さは、関連が「ある」ということになります。
強い影響を与えてしまうこと
特に以下に挙げられることについては、子どもたちに強い悪影響を与えることになります。
【特に影響を与えてしまうこと】
▫️四六時中夫婦喧嘩をしている
▫️母は父の、父は母の悪口を子どもに言う
▫️父から母(もしくは母から父)への暴力がある
▫️どちらかが従順に言い返さず、されるがままになっている
▫️夫婦は顔を合わせることもせず、会話も無い
この中で特に「暴力」については、目の前で片方の親が殴られているのを見ることで、心理的なトラウマを与えることにも繋がります。
例えば父親が母親に日常的に暴力を振るう様子を見て、男性に対して過度に怯えるようになったり、反対に「女性は殴ってもいい存在だ」と認識し、子どもも暴力的になる場合もあります。
また何も言い返さず従順であることは、短期的には目立った影響は与えないかもしれませんが、嫌なことをされたときにどう対応していいかというモデルがないため、子どもにパートナーができたときに、高圧的になったり、反対に従属的になることがあります。
先にも述べたように、家庭内でこのような状況が続いていると、子どもたちは自然と「自分が調整役にならないといけない」と感じるようになります。
この傾向は長男、長女により高いと言えそうです。
下にきょうだいがいるとより「自分がしっかりしないといけない」と考えます。
学校など外の世界が、自分にとって安らげる場所になっていれば、まだ乗り切れます。
しかしそうではない場合、家庭の中に自分を曝け出す場所がなくなり、やがて追い詰められ、不登校、ひきこもりという形として現れるようになります。
またこの経験が、時間が経つほど醸成され、やがて「自分がこうなったのはお前たちのせいだ」と親に対して暴力的になる場合もあります。
不登校やひきこもりは子どもたちからの「サイン」
しかしながら、夫婦の影響が大きい状態での不登校やひきこもりは子どもたちからの「サイン」でもあります。
子どもが学校に行きづらくなったことで、必然的に夫婦の会話が増え、仲が良いとまでは言わずとも、それなりにうまくやれるようになることもあります。
子どもたちがしっかりとサインを出してくれることで、自分たちのあり方を見直すきっかけにもなります。
私が一番不幸と考えるのは、子どもたちが我慢に我慢を重ねて、学校も休まず、仕事も頑張り続けた結果、あるとき燃え尽きてしまい何もする気力が湧かなくなることです。
また人間関係においても、適切な関係性を築くことが難しくなり、社会から孤立してしまうこともあります。
その意味で、不登校やひきこもりになるということは、今一度夫婦関係を見直す重要なきっかけになるとも言えます。
2. 夫婦関係が良くないときの対応
夫婦関係が良くない場合、では何をすればいいでしょうか?
ヒントを見ていきましょう。
① 第3者を交えて話す機会を設ける
夫婦だけで話し合って、前に進めるのであればそれに越したことはありません。
しかしそれすらも難しい場合は、二人で話すのは現実的ではありません。
罵り合いになって終わることもあります。
この場合は、第3者を交えることです。
共通の友人や、信頼できる人、必要に応じてカウンセラーを活用することもありますし、より法律的な視点を得たい場合は弁護士も選択肢に入ります。
あまりおすすめできないのは「双方の両親を交えての話し合い」です。
それぞれの両親が自分の子を守るのはまだいいのです。問題は、例えば母側の両親が「あなたは我慢が足りない」と父側についてしまうような場合です(逆も然りです)。
こうなると、1対5と言ってもいい対立関係ができてしまいます。それぞれの両親を交える場合は、きちんと自分の味方になり、かつ冷静に話を進めてくれる場合のみと考えておきましょう。
※話し合いは一回で全てが解決することはまずありません。次回の日時を決めて、複数回重ねていくイメージを持ちましょう。場合によっては年単位でかかる場合もあります。腰を据えてじっくり進めていきます。
② 一度離れて暮らしてみる
意外に効果的なことは物理的な距離を取る方法です。
一緒に生活して、嫌な空気が家庭に蔓延するのであれば、一度夫婦が離れて暮らすことも考えてみましょう。
お子さんは一方の家に生活の基盤を置き、双方を行き来できるようにします。
単身赴任家庭が意外にうまくいっていることが多いのは、離れて生活しているという面もあると思います。
特に仲がこじれている場合は、距離を取った生活を一定期間することも夫婦関係の改善において効果がある場合があります。
③ 改善が難しい場合の離婚も選択肢の一つ
離婚という選択肢も一つの解決法です。
夫婦という関係性を一度解消することで、適度な距離が生まれ、たまに会うくらいでうまくいく場合もあります。
ただ離婚に至る選択をする場合は、子どもたちに説明できるようにしておきましょう。
いろいろなことをやってみたけれど、難しかった。だから夫婦関係を解消することになったけれど、あなたの親であることは変わらない、と子どもたちに提示することです。
当初は子どもたちも受け入れられないかもしれませんが、次第に理解するようになります。
3. 夫婦喧嘩をしてしまったとき
ここまで、夫婦関係がかなり悪い状態の対応についてお伝えしました。
「まだここまでではないけれど、でも喧嘩もよくしてしまうからなあ」と思う方には以下のことを試してみてください。
① できるだけ子どもたちの目の届かないところで喧嘩する
喧嘩をしない夫婦はありません。
きっかけは些細であっても、それは長年降り積もった結果でもあります。
喧嘩はどのような夫婦に起こりえます。
喧嘩はしないようにする、のではなく「子どもの前でを極力避ける」ことを意識しましょう。
部屋が狭く声が聞こえてしまう場合は、車の中であったり、場合によっては外に出ることもあるかもしれません。
もちろん予期せず突発的に始まる喧嘩もあります。いつも目の届かないところで行うのは難しいかもしれませんが「極力」努力するようにしましょう。
② 仲直りのプロセスを見せる
喧嘩をするのは仕方ありません。
大事なことは仲直りすることにあります。
すぐに謝れずとも、時間を置くことで素直になれることもあります。
ちゃんと双方が謝って解決した、というプロセスを子どもたちに知ってもらうことは重要です。
その姿を見て、子どもたちも仲直りの仕方を学びます。
③ 子どもが仲裁役にならないようにする
状況判断に優れた子どもほど、夫婦の緩衝材になろうとすることがあります。
しかしこれは子どもたちに家庭内で強い緊張状態を強いることでもあります。
夫婦喧嘩は夫婦でします。
子どもを間に入れてメッセンジャーのように利用するのではなく、やり取りは夫婦同士で行いましょう。
まとめ:自分たちの影響力の大きさを知っておく
親の存在というのは親が思っている以上に子どもたちに影響を与えます。
まずそのことを強く自覚することです。
「自分は対して子どもたちに影響を与えていない」と感じることもあるかもしれませんが、どんな有名人よりも、偉人よりも影響を与える存在です。この自覚が必要です。
それは夫婦関係でも同じです。
夫婦の関係性は子どもたちに強く影響を与えます。
世界で一番ご自身の子どもに影響を与えるのは自分たちであるということを常に認識しておきましょう。
この認識があることが、夫婦の関係性を見直すきっかけになります。
自分たちの影響力の大きさを知った上で、時に喧嘩をしても仲直りする努力をしていきましょう。
【夫婦関係の悩みごとは、以下より👇一度ご相談ください】
\不登校やひきこもりのお役立ち情報をお届けしています!/
\小冊子プレゼント!!メルマガ登録はこちらからです/
【LINE公式はこちらです!】
\ひきこもりや不登校に関するお役立ち情報をお送りしています。/
無料小冊子をプレゼント中です!
OFFICE NAKAGAWAは兵庫県にある不登校・ひきこもり専門のカウンセリング+家庭教師のオフィスです







