この伝説の剣を抜けるのは勇者のみと伝えられている。

約300年もの間、あまたのパーティ、そして世界に名をとどろかせた猛者たちがこの地を訪れ、伝説の剣に手をかけるも誰一人抜くことはできなかった。



旅人)俺が抜いてみせる!絶対に!


剣の守り人)威勢がよいな若者よ。まあ抜いてみるがよいフォッフォッフォッ。


旅)んっー

剣に手をかけ、おもいきり力を入れひっぱると、剣が少しずつ抜けはじめていく


守)まさか伝説の剣、オチンポスの剣を抜くものが現れるとは!


旅)えっなに、オ、オチン?


守)オチンポスじゃ。


旅)剣の名前やばくないすか?名前変えられないすか?


守)それはできん。剣にも「オチンポス」と太字ではっきり刻んである。


旅)太字で刻まないで!


守)お主がその剣を手にしたとき、オチンポスの勇者として世に広まり、後世にもオチンポスを抜いた者として語りつがれていくだろう。さあオチンポスを抜くがよい!


旅)いやその言い方!

えっーちょっとやめとこうかなー。名前残るとか勘弁してほしいんで…


剣を元の位置に戻す


老)またしても抜けなかったか。まあ仕方あるまい。お主はオチンポスが抜ける勇者ではなかったということじゃ。

さあ立ち去るがよい。

次の者!



旅人がその場を立ち去ると、さっきの場所からこのような声が聞こえたという


戦士の声)「あっなんか抜けそう!」

「名前なんとかなりませんか?」

「あっやっぱやめときます」

守)「立ち去るがよい!」



はたして伝説の剣を抜く勇者は現れるのだろうか。