今から四十年程前に農家を営んでいる地主の方が洞内保存の為に入洞禁止の措置で扉を溶接してしまい入れなくなった洞窟がある。
いつもは群馬の洞窟をメインで探索しているので、ほとんど目を向けていなかったのだけど…仕事で地図を見る機会が良くあるので埼玉方面の洞窟の大体の位置を絞ってメモを取り、その内行こうと思ってた一つでもあるのが…。

この古寺鍾乳洞だ…ッッ!!
溶接はされているのに何故訪れたのか??
どうやら洞口が二つあり、もう一つは竪穴で入れるらしいのよ!それなら行くっきゃあるまいってノリでこの前mog氏と共に行ったのだ。

竪穴と言っても3m程度でチムニーで突破出来るらしく、そこから溶接された洞口に繋がってると言う。

それがわかれば行くしかあるまいっ!!装備を整えとりま出発…ッッ!!

車を停めて農道を歩いて行くのだが…小学生の時の事を思い出す。
良く寄り道しながらこうして農道を歩いて何かないかって探したっけ。

そう考えるとその子供の時の思考や感性の延長戦上で生きてるんだなぁ…と実感する。
そう!いつまでも純粋な気持ちを持ち続ける男!!それがか~み~だ…ッッ!!

この小さい橋も凄く雰囲気出ててたまらんぜ。
田舎のこうした風景は妙に落ち着くし、ノスタルジックな感じで本当に居心地が良い。

農道を少し歩くと神社があった。何気に手入れがされてるので人が度々来ているのかもしれない。

洞口は神社の下にあるが一応探索の無事を祈願するのでここに寄りたかったのだ。

参拝を済ませたら早速洞口へと向かう。さぁ一体どんな洞窟だ??

あった!!テンションが上がりすぎたmog氏がダッシュで近づく…ッッ!!

うむ!情報通りガッツリ扉が溶接してあり入れない!だがそんなものは関係ない!!
竪穴から行くだけだ!!洞口から左の上の斜面を奇声を発し駆け上がるmog氏!!

おっ!古いファンタの瓶がある!!綺麗だからついつい持ち帰ってしまいそうな勢いだぜっ!!

ンム…ッッ!!これはどう言う事だ…ッッ!?
枯れ葉の下にコンクリートと鉄板??
こ・れ・は…塞いである!?
えええええええええええ!!!
もしやこれが竪穴だったのか??
他にもmog氏と辺りを探索するもどこにも竪穴は見つからなかった。

諦めて戻り扉の隙間から中を撮影。
mog氏の探索仲間であるzunnさんが2011年に入ったみたいでコンタクトを取るも…その時はコレがなく驚いていたが…残念ながら塞がれてしまったみたい。
これにより永久に古寺鍾乳洞には入れなくなってしまった。ウムム…実に惜しい…。
だが!我々は諦めない!!洞窟に入りたい!!そんな思いのまま…洞窟の宝庫である奥秩父へと車を走らせたのだった…。
住所:埼玉県比企郡小川町下古寺