ダイヤのエース青道対稲実の決勝戦、成宮率いる今年の稲実の弱点は、①成宮のメンタル、②守備、なのかなと思った。コミックス31巻283話まで読み終わっての感想。
 

31巻では青道が同点に追いつき、逆転した。でも、もし稲実の守備がもう少し強かったら、青道は点が取れなかったかもしれない。一方、青道は盤石な守備で、稲実の追加点を阻止した。


 

稲実の弱点①:成宮のメンタル。

これはもう、誰にも、どーしようもないプンプン大問題。成宮はこれが無ければほぼ完璧、無敵なのにね。。。

 

まあ、この欠点があるから、成宮はとっても面白い奴なんだけど!この夏大で負けて引退して・・・性格少し丸くなったとしたら・・・ちがう面白さも出てくるだろうな。

この試合の後も、成宮を見てみたいニコニコ。グラウンドの外の成宮に。御幸の昔なじみだから、きっと登場するよ。

 


で、

青道が同点に追いついたきっかけとなったのは、倉持の出塁。成宮が四球を献上したから。。。倉持は、成宮が想像していた以上に手強くて、王様成宮は「生意気な、俺と同等だと思ってるのか」と感じて、ムキになり、自己制御力を失った。あーあ。

 

続くバッター小湊春市には、自慢のチェンジアップをバットに当てられ、倉持は進塁。ヒットにはならなかったけれど、成宮のイライラは膨張。

 

なもんで、次のバッター白州には、デッドボール。打ちたかった白州が怒ったので、成宮はまたも「生意気なー」とイライラをさらに募らせた。

 

成宮は、そんな精神状態のまま、4番御幸を迎えた。

 

 

御幸の心の声「捕手が制御できないほど勝ち気な性格」

 

この「捕手」とは多田野のこと。そしてたぶん、成宮の中学時代の捕手のこと。ただし昨年の先輩捕手、原田は、成宮を何とか制御していた。

 

御幸は中学3年生の時、成宮から、一緒に稲実に進学しようと誘われていた。

成宮は御幸に自分の捕手になってもらいたかった。御幸一択だった。

でも御幸はその場で即、断った。

御幸は、自分にも成宮はコントロールできないと思ったのだろうか?

 

いや、むしろ御幸は、成宮という、凄いピッチャーの球を受けるより打つ方になりたかったのだろうな。

何度か読み返してみて、今は、そう思う。

 

 

 

で、

キャッチャー多田野のなだめもあり、バッターは宿敵の御幸だということもあり、成宮の自己抑制力は復活。

 

成宮、1球目と2球目はさすがの投球で、御幸も打てず。

 

3球目、多田野がボールを受け止められなくて、こぼした。

そのすきに、白州が二塁に進塁。

これは、

稲実の弱点②:守備が弱い。

 

 

 

 

多田野は油断できない、いい捕手になったというのが、青道の評価。それでもまだ御幸のようなレベルではない。こういう大事な時に、こういうエラーをやってしまった~ショボーン

 

稲実には3年生の凄い捕手がいない。成宮とは釣り合っていない。それは多田野の成宮に対する態度からもそう思える。2年生の多田野は既にハイレベルだとはいえ、トップレベルではなく、まだまだ成長途中。

 

一瞬、御幸が引退した後の青道も、同じことになるのかもしれない、ああ~~、と心配してしまった。

 

いやいや、自立心の強い青道の下級生たちは大丈夫に違いない。沢村や降谷だって多田野と同じ2年生で、成長途中だけど、頼もしいよ。

 

多田野の不幸は、「成宮様の捕手」という受け身な立場に置かれたこと。この1年間成宮のパワハラに耐え、我慢強くなっただろうけど、「俺がやってやるんだ!」みたいな自発的な強さを鍛えることはできなかっただろう。自立心の不足は、弱さ。

 

 

 

4球目。御幸はチェンジアップが来ると予想した。

「決めるならチェンジアップ、そうだろ鳴」

 

その通り、成宮はチェンジアップを投げた。

 

御幸は成宮のチェンジアップを打つことを、ずっとイメージしてきた。

ボールはかなり低く沈んだけれど、御幸は打った。

 

しかも打球は、前進守備のセカンド江崎と、めいっぱい下がっていたライト早乙女の間に、ぽとーんと落ちた。私は、御幸はここを狙ったと思っています。

 

このヒットで青道は同点

 

警戒すべきバッター御幸に対してなぜ、無防備に大きな空間を開けてしまったのか?

 

打たれてから慌てて走った↓・・・そこには打球がこないと思ってた?甘い。

 

稲実の早乙女とセカンド江崎の力不足じゃないかな。

早乙女は1年生の時の怪我で出遅れ、スタメン入りすることが多くなったのは、春になってから。

もしかして、外野手としては青道の1年生、結城将司と同じようなレベル?

主に打力を買われてスタメン。

これも、

稲実の弱点②:守備が弱い。

 

 

他の選手もさー、江崎と早乙女に前もって声をかけてあげればよかったのに。江崎と早乙女も声を掛け合うことができただろうに。それがなかったのも、守備の弱さ。もちろんチームの連帯感のなさでもある!

 

まったく同じところに、降谷がヒットをさっき打ったばかりなんだよ(30巻)。ライトとセカンドの間に、ぽとーんと落ちた。

 

 

今年の稲実がこれまで無敗だったのは、投手と打撃の強さに、守備の弱さが隠されていたからじゃないかな、と思えてしまう。運も良かったんだろう。強運の持ち主、福井がキャプテンだしね。

 

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以下、翌日に追加しました。前園のファインプレーを忘れていた(ごめん、ゾノ)!


青道、御幸の次のバッター前園。ランナー白州は三塁。

前園はセーフティースクイズ、一塁にバント。

 

稲実のピッチャー成宮、サードの矢部は、意表を突かれた。

私が推測するに、バントするなら一塁方向だと思ったのだろう。白州は三塁だし。成宮は左利きなのでグローブ右手(三塁方向)にはめてるし。

 

 

 

成宮が動き始めるのが遅れたように見える。ボールをキャッチしてホームに投げたけれど、

白州はセーフ!青道は逆転した。

 

青道の攻撃判断が、稲実の守備判断に勝った。